...彼女の日常の生活は閑寂枯淡としている...
...彼は閑寂枯淡な生活を選んだ...
...この田舎の町は閑寂枯淡とした雰囲気がある...
...彼女は閑寂枯淡な色合いの服を好む...
...暮らしの中でたまには閑寂枯淡な時間を過ごすのも良い...
...枯淡でも偏らない趣き...
竹久夢二 「砂がき」
...私の生活もいよ/\単純、簡素、枯淡になつた、これで追想や空想や妄想がなくなると申分ないのだが...
種田山頭火 「行乞記」
...枯淡の中に絢爛を蔵してゐる...
田山録弥 「西鶴小論」
...又その非人間的な枯淡さが本当に気に入らないのではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...折れた茎の乱れ立つ中に空になつた蓮の実のところ/″\に残つてゐる形には枯淡の趣が味ひ得られるからであらう...
永井荷風 「枯葉の記」
...レコードはビクターにプロ・アルテ四重奏団の枯淡な演奏が入っている(JD五二一―六)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...彼の句を枯淡な墨絵から遠くし...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...枯淡な墨絵で描かれている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一種の枯淡趣味の抒情詩に外ならない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...日乾しのきいた干鱈(ほしだら)の枯淡な風情で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...彼は枯淡の仏像を愛し...
正岡容 「東京万花鏡」
...枯淡な円枝が中堅格...
正岡容 「わが寄席青春録」
...封を切ってみると枯淡な達筆で墨の色も鮮かに書かれてあるのが...
山下利三郎 「流転」
...そんな枯淡な話が出る...
吉川英治 「押入れ随筆」
...果心居士(かしんこじ)らしい枯淡(こたん)な筆(ひっ)せきで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...丹羽五郎左衛門長秀にはどこか枯淡(こたん)があって禿(は)げあがっている鬢(びん)づらなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼はまだ枯淡(こたん)な粋人(すいじん)では勿論なかった...
吉川英治 「春の雁」
...この枯淡な色の釣り合いが最もよいかもしれない...
和辻哲郎 「京の四季」
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