...われ我を忘れて枯坐しけるに...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...床上に枯坐する慣(なら)ひなりき...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...月なき今宵色ねびし窓帷(ぎぬ)の吐息する此の古城なる図書室の中央の遠き異国の材もて組める残忍の相ある堅き牀机にありし日よりの凝固せる大気の重圧に生得(しやうとく)の歪(ひづみ)悉皆消散せる一片の此の肉体を枯坐せしめ勇猛(ゆうみやう)なく效(かひ)なき修道なれどなほそが為に日頃捨離せる真夜中の休息を貪りて...
富永太郎 「深夜の道士」
...朝から運動もせず枯坐(こざ)したぎりであるから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
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