...声も枯れ野のすごきありさま...   
大鹿卓  「渡良瀬川」 
...いまも歴史の枯れ野原のなかで...   
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」 
...一芭蕉(ばしょう)の「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」はあまりに有名で今さら評注を加える余地もないであろうが...   
寺田寅彦  「思い出草」 
...芭蕉の辞世と称せられる「夢は枯れ野をかけ回(めぐ)る」という言葉が私にはなんとなくここに述べた理論の光のもとにまた特別な意味をもって響いて来るのである...   
寺田寅彦  「連句雑俎」 
...わたしゃ枯れ野のきりぎりす...   
長谷川伸  「瞼の母 二幕六場」 
...枯れ野の芒(すすき)しか見えやしない...   
吉川英治  「大岡越前」 
...嘆きの声は枯れ野や冬山に充ち充ちても...   
吉川英治  「私本太平記」 
...枯れ野の火のように...   
吉川英治  「親鸞」 
...河原や枯れ野などによく寝ている物乞いか...   
吉川英治  「親鸞」 
...もう町に近い枯れ野だった...   
吉川英治  「梅里先生行状記」 
...枯れ野を跳躍して走った...   
吉川英治  「松のや露八」 
...京都中は焼けッこない」枯れ野の一端に放(つ)けた火は...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
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