...明日になつては命が枯れるか鏡が碎けるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さびしく哀(かな)しく涙の枯れるかと思うまで泣くのだった...
有島武郎 「或る女」
...大勢のうたう歌がきこえる)日の門から風が吹くさびしい心の人に風がふくさびしい心の人が枯れるそのときどこかでフェヤリイが踊るしろい足を輪に踏みしろい手を空に振って老人(としより)もうつくしくかしこいものもたのしく物いう国があると笑いささやきうたう風をフェヤリイは聞くクラネの蘆がいう風がわらいささやき歌うときさびしい心の人が枯れる――幕――...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...芽が出てから枯れる迄を通じて如何に植物を取扱うかを知っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それが年々こうして竹藪が枯れるために...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...――先づ鑛毒で植物が枯れる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...何にしろ木が枯れる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...雨が降つても枯れる...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...今日は枯れるかと思って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...磯草の枯れる砂山の上にくづれてしまふ...
萩原朔太郎 「宿命」
...ラッサの宝積院で枯れるように死んだ...
久生十蘭 「新西遊記」
...この桜が近来年を追て漸次に弱って行って樹勢が悪るくなり中には枯れるものもあれば...
牧野富太郎 「植物記」
...苹果(りんご)や梨(なし)やまるめろや胡瓜(きゅうり)はだめだ、すぐ枯れる、稲や薄荷(はっか)やだいこんなどはなかなか強い、牧草なども強いねえ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...松も枯れるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「枯れる木は枯れるか」そうかもしれない...
山本周五郎 「花も刀も」
...常に破竹の勢いを示し“信長の征(ゆ)くところ草木も枯れる”といわれたものだが...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて、我々の肉体は衰え、感覚は枯れる...
渡辺温 「絵姿」
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