...花の枯れるにほひだか...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...大勢のうたう歌がきこえる)日の門から風が吹くさびしい心の人に風がふくさびしい心の人が枯れるそのときどこかでフェヤリイが踊るしろい足を輪に踏みしろい手を空に振って老人(としより)もうつくしくかしこいものもたのしく物いう国があると笑いささやきうたう風をフェヤリイは聞くクラネの蘆がいう風がわらいささやき歌うときさびしい心の人が枯れる――幕――...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...芽が出てから枯れる迄を通じて如何に植物を取扱うかを知っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...机の上に秋がある・うらの畑のとうがらし赤くてお留守改作追加一句・ゆふべはやりきれない木蓮のしろさ行乞・いつから笠に巣くうたる蜘蛛といつしよに・枯れるものは枯れてゆく草の実の赤く・枯れゆく草のうつくしさにすわる十一月廿一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...草が枯れるばかり...
種田山頭火 「其中日記」
...咲いて枯れる雑草のやうに...
種田山頭火 「其中日記」
...伸び茂るもの、立ち枯れるもの、他物に絡みつくもの、みな自然にそうなっていた...
豊島与志雄 「山吹の花」
...あえなく枯れる気色は見えない...
永井隆 「この子を残して」
...陽気が枯れるところに罪悪が宿る...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんなに奇麗なものが、どうして、こう一晩のうちに、枯れるだろうと、その時は不審(ふしん)の念に堪(た)えなかった...
夏目漱石 「草枕」
...燕燕の母(かか)さん洒落母さんそろひの簪(かんざし)買つてやろ牛乳屋(ちちや)の表に遊んでた母さん燕は洒落母さんトマト畑雨降り雲はなぜ来ないトマト畑がみな枯れるトマト畑に太陽(おひさま)はじりりじりりと照らしてる雨降り雲はなぜ来ないトマト畑がみな枯れるトマト畑の百姓は赤いトマトを眺めてる...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...とりかえてあげますわ」「この花の枯れるまでは...
火野葦平 「花と龍」
...これでは木の枯れることはいうまでもない...
正岡子規 「病牀苦語」
...温かさなくば、心は枯れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...枯れるそばから新しく播いて...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...植物にこの水を与えると枯れるという...
横光利一 「欧洲紀行」
...もうこの茶ものめぬ……)冬来れば冬枯れる...
吉川英治 「新書太閤記」
...常に破竹の勢いを示し“信長の征(ゆ)くところ草木も枯れる”といわれたものだが...
吉川英治 「新書太閤記」
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