...数日の後には必ず枯れるに定まつた松の切り枝を立てて常磐の栄を願ふ徴しとするのと同じ心持で常に唱へて居るに過ぎぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...此灰が觸れると忽ち葉が枯れると申しまする...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...雪の葉ぼたんの枯れるのか曇り日の重いもの牽きなやむ・凍テ土をひた走るバスも空つぽ・雪ふる何も五十銭夕方から熊本へ出かける(こゝも市内だけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...・糸瓜やうやく花つけてくれた朝ぐもりをのれにひそむや藪蚊にくんだりあはれんだりして・蝉時雨もう枯れる草がある・昼しづかな焼茄子も焼けたにほひ・けふまでは生きてきたへそをなでつつ・はひまはつた虫は見つけた穴にはいつた・へちまよ空へのぼらうとする七月廿四日ようねむれた...
種田山頭火 「行乞記」
...・茂るまゝにして枯れるまゝにして雑草みんないつしよに茸狩すると妹の白髪(妹の家にて)落葉ふか/″\と茸はしめやかにある・秋風のふく壁土のおちること十月廿五日故郷宮市は花御子祭にて賑ふならん...
種田山頭火 「其中日記」
...草が枯れるばかり...
種田山頭火 「其中日記」
...咲いて枯れる雑草のやうに...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...あえなく枯れる気色は見えない...
永井隆 「この子を残して」
...へちまはただぶらりと枯れる日を待っているように見える...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...陽気が枯れるところに罪悪が宿る...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...松だけ枯れるのは変じゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...でんぐり返しただけで枯れるなんざ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...毒薬が溶けて万年青を弱らせるようになった……水をやればやるだけ枯れる度合もひどかろうというもんじゃ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...葉は花がすんだあとで出て春に枯れる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...温かさなくば、心は枯れる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ただ樹木の枯れるように手足が不叶いになられただけで...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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