...他の果樹は育たなかったり枯れてしまったりしたが...
青木正児 「九年母」
...いつも寝起きしていた枯草の山が...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...枯川老および兄キの病気よきよし...
大杉栄 「獄中消息」
...ただ一羽枯枝にとまっているとその姿もまんざらでなく...
太宰治 「惜別」
...空想力が枯渇すれば...
太宰治 「ろまん燈籠」
...おこつた炭ではあるけれど・火鉢もひとつのしづかなるかな・椿が咲いても眼白が啼いても風がふく・竹があつて年をとつて梅咲いてゐる・手をひいて負うて抱いて冬日の母親として・このさびしさは山のどこから枯れた風・蓑虫の風にふかれてゐることも・風ふくゆふべの煙管をみがく追加・枯野をあるいてきて子供はないかなどゝいはれて・ゆふ空へゆつたりと春めいた山二月八日日が射してゐたが...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火が山頭火を祝福する!・もう枯れる草の葉の雨となり(丘関)・萩が咲きだしてたまたま人のくる径へまで(楠)・馬糞茸(クソダケ)も雑草の雨のしめやかな(門)「死をうたふ」追加・死がちかづけばおのれの体臭(楠)九月五日雨――晴れてゆく...
種田山頭火 「其中日記」
...松葉の枯れたのを...
直木三十五 「南国太平記」
...羊歯(しだ)は枯れたが女郎花(おみなえし)はまだ咲きのこっている...
中勘助 「島守」
...独りおのれの命数を知り従容(しょうよう)として枯死(こし)し行けり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...枯薄(かれすすき)を幽霊と見るようなものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...周囲に枯草の繁りたるを見て非常の最中不用心(ぶようじん)なりとて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...綺麗方のこの花はその年きりで枯れてしもうて...
正岡子規 「病牀苦語」
...枝を渡るたびにばらばらと枯葉を散らした...
山本周五郎 「いさましい話」
...枯草が遠くのほうからさあさあとこっちへ鳴り騒いで来て...
山本周五郎 「陽気な客」
...防空壕に溜った枯葉の上へ...
横光利一 「夜の靴」
...その枯野を踏んで...
吉川英治 「御鷹」
...一片の枯葉にすぎない生命(いのち)で消えるか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??