...戦場が原枯草の間を沼のほとりへ出る...
芥川龍之介 「日光小品」
...枯尾花の中に、ぼつ/″\切株あり...
大町桂月 「赤城山」
...今天保九をさる事四百七十七年にいたりて枯骸(こがい)生(いけ)るが如し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...薫(く)ゆる野茨(のいばら)の今は末枯(すが)れぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...栄枯盛衰はあざなえる繩の如し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...来熊(らいゆう)以来は頗(すこぶ)る枯淡の生涯を送り居り候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...樹明君に)・あんなところに灯が見える山が空がもう春・ふたりでふみゆく落葉あたゝかし落葉ふんではふたりで枯枝ひらふなんど・わたしが焚くほどの枯木はおとしてくれる山・梅がひらいてそこに蓑虫のやすけさ・をちこち畑うつその音もめつきり春二月十日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...枯渇したように見える人間の魂がいつもまた花を咲かせるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...害になるようになって人はそれを枯らしてしまう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしが砂町(すなまち)の南端に残っている元八幡宮(もとはちまんぐう)の古祠(こし)を枯蘆(かれあし)のなかにたずね当てたのは全く偶然であった...
永井荷風 「元八まん」
...枯木だったら、第一そういう細い枝などは、大半落ちていようし、また少し残っていても、形はかなり崩れてしまっているにちがいない...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...朝から運動もせず枯坐(こざ)したぎりであるから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり此等の俳句に現はれる...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...においの強い、黄色い枯葉が、笊(ざる)のなかにたまる...
火野葦平 「花と龍」
...これが「末枯」の冒頭である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...枯髏(ころ)一塊(くわい)下(しも)三字急に出不申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この寒藤清郷は痩せても枯れても国士だ...
山本周五郎 「季節のない街」
...枯れて倒れて朽ちた樹が同じく縱横に横はつてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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