...忽ちに枯草(かれくさ)はもえあがる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...枯葉舞う...
太宰治 「春の枯葉」
...時ならぬに枯木に花を咲かせ...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...・真夏の真昼のボタ山のあるところ炎天のボタ山がならんでゐる改作一句枯れたすゝきに日が照れば誰か来てくれさうな七月三十日暑いこと...
種田山頭火 「其中日記」
...幽霊の正体見たり枯尾花というか...
知里真志保 「アイヌ語学」
...白茶(しらちゃ)のフラシ天(てん)の敷物(しきもの)を敷きつめた様な枯れて乾(かわ)いた芝生(しばふ)に悠々(ゆうゆう)と寝(ね)そべり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...浮雲の筆は枯(か)れきって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その枯木をぼんやり見あげました...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...彼は片腕を枯枝にまきつけて...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...夕陽は堤防の上下一面の枯草や枯蘆の深みへ差込み...
永井荷風 「放水路」
...鼬の嫁入り今夜は鼬の嫁入りだ鼬に長持貸してやれ厩(うまや)の うしろの篠籔に鼬が提灯つけてゐた厭の うしろの 篠籔は霜枯れ篠籔おお 寒い今夜は鼬の嫁入りだ鼬に駒下駄貸してやれ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...枝葉は枯れずにいられるわけは無い...
本庄陸男 「石狩川」
...あたりはぼうぼうとした枯あしの野ッ原であった...
本庄陸男 「石狩川」
...この草は冬はその葉が枯れて春に旧根から萌出し...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...岸にうち寄せるとたちまち白く枯れて...
柳田国男 「雪国の春」
...坂道はその枯れた雑木林をぬけてゆき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「うまくあたった!」水鶏橋の袂へ、横ッ飛びに逃げだした男は、こうつぶやいて、枯草の中から、そろそろと亀首(かめくび)をもたげだす...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...枯れ草と糞(ふん)のにおいが蒸れて来るのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索