...叔父は枡屋善作(ますやぜんさく)(一説によれば善兵衛(ぜんべえ))と云う...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...四角な枡型(ますがた)の写真が六個...
海野十三 「火星探険」
...○明治三十九年十月十三日(封書)拝啓 昨日は失敬本日学校でモリスに聞いて見た所二十八日の喜多(きた)の能を見に行くから枡(ます)を一つ(上等な所...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...どうしても枡形の外へ出られないので朝まで其処(そこ)に立ちすくんでいた...
田中貢太郎 「首のない騎馬武者」
...床几の上には一升枡(いっしょうます)ほどな煙草盆(たばこぼん)が閑静に控えて...
夏目漱石 「草枕」
...角屋の前に枡屋(ますや)という宿屋があるだろう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...それで今夜から夜番をやるのかい」「まだ枡屋に懸合(かけあ)ってないから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...自分の枡(ます)へ這入(はい)ってみると...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...いかさま枡(ます)は罪が深いと言ふので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前のところへ奉公に上がつたんだ」「――」「いかさま枡(ます)を拵へた張本人の番頭は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかさま枡は罪が深いというので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「全くよくねえ事だよ、枡屋の手代が殺されて、百兩ばかり盜られたんだが、泥棒は此の小屋の庇(ひさし)から、空家の屋根を傳はつて、枡屋の庇へおり、天窓をコジ開けて入つて居るんだ」「へエ――」「板庇が毀(こは)れて、木端(こつぱ)が路地に落ちて居るから、その見當に間違ひはねえつもりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ瓢箪と心中する気になったことはねえ」「枡(ます)の角(すみ)からばかり飲むからだよ」「違(ちげ)えねえ」八五郎は掌(てのひら)で額(ひたい)を叩きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白鼠(しろねずみ)が枡落(ますおと)しに掛ったようなものさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...」米櫃(こめびつ)の蓋をとって枡(ます)で計ってみている妻の手つきがかたかた寒い音を立てている...
横光利一 「夜の靴」
...ただ釣瓶(つるべ)を上げた枡形(ますがた)の石井戸に桟蓋(さんぶた)がしてあって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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