...(註五)「木(こ)の葉(は)」はこの間(あいだ)に伝吉の枡屋の娘を誘拐(ゆうかい)したり...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...己(じぶん)の周囲(まわり)には城の枡形(ますがた)らしい物の影が映っていた...
田中貢太郎 「首のない騎馬武者」
...どうしても枡形の外へ出られないので朝まで其処(そこ)に立ちすくんでいた...
田中貢太郎 「首のない騎馬武者」
...いはゆる枡飲である...
種田山頭火 「道中記」
...なにか事のある日には赤飯をたいたり一升枡に煎り豆を盛つたりしてお供へした...
中勘助 「銀の匙」
...私が枡に足を蹈み込んだばかりに...
中原中也 「我が生活」
...枡酒(ますざけ)を飲んで行ったという履歴のある家柄(いえがら)であった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...ついぞそこにしまってあるという噂(うわさ)の安兵衛が口を着けた枡を見たことがなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...私の隣の枡(ます)にいた御婆さんが誠実に泣いてたには感心しました...
夏目漱石 「虚子君へ」
...角屋の前に枡屋(ますや)という宿屋があるだろう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...自分の枡(ます)へ這入(はい)ってみると...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...新しい米を枡(ます)に入れて奥から出て来ます...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...いかさま枡(ます)は罪が深いと言ふので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前のところへ奉公に上がつたんだ」「――」「いかさま枡(ます)を拵へた張本人の番頭は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弟の俺がお前のところへ奉公に上がったんだ」「…………」「いかさま枡を拵えた張本人の番頭は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地の外の酒屋――枡田屋(ますだや)に押込んで有金五十両ばかりを出させ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎が縛られました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
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