...伝吉はたちまち枡屋(ますや)を逐(お)われ...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...四角な枡型(ますがた)の写真が六個...
海野十三 「火星探険」
...なにか事のある日には赤飯をたいたり一升枡に煎り豆を盛つたりしてお供へした...
中勘助 「銀の匙」
...床几の上には一升枡(いっしょうます)ほどな煙草盆(たばこぼん)が閑静に控えて...
夏目漱石 「草枕」
...温泉(ゆ)の町の枡屋(ますや)の表二階へ潜(ひそ)んで...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...枡屋(ますや)の楷子段(はしごだん)を登って山嵐の座敷(ざしき)の障子をあけると...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...新しい米を枡(ます)に入れて奥から出て来ます...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...いかさま枡(ます)は罪が深いと言ふので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弟の俺がお前のところへ奉公に上がったんだ」「…………」「いかさま枡を拵えた張本人の番頭は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ瓢箪と心中する気になったことはねえ」「枡(ます)の角(すみ)からばかり飲むからだよ」「違(ちげ)えねえ」八五郎は掌(てのひら)で額(ひたい)を叩きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白鼠(しろねずみ)が枡落(ますおと)しに掛つたやうなものさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎が縛られました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お秀を怨(うら)む者はなかったのかな」「枡田屋の菊次郎さんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」と枡をつきつけると...
牧野信一 「夜見の巻」
...野良帰りの枡酒の度を過してゐるらしい二三の連中の手振足振りおかしく何かを物語り合つてゐるらしいシルエツトが踊つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...「知っているうちはみんなやられちゃったな」「一石橋の枡屋(ますや)へいったか」「土蔵まで焼け落ちてた」「大野屋がやられ...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...たとえば伯爵が劇場の枡に納まっている時など...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??