...叔父は枡屋善作(ますやぜんさく)(一説によれば善兵衛(ぜんべえ))と云う...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...四角な枡型(ますがた)の写真が六個...
海野十三 「火星探険」
...大手の址はあっても建物も何もないのに枡形の映るは不思議であった...
田中貢太郎 「首のない騎馬武者」
...枡(ます)にきれいにはかられた麦のようにその縁と平らになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枡酒(ますざけ)を飲んで行ったという履歴のある家柄(いえがら)であった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それで今夜から夜番をやるのかい」「まだ枡屋に懸合(かけあ)ってないから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...自分の枡(ます)へ這入(はい)ってみると...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...お前のところへ奉公に上がつたんだ」「――」「いかさま枡(ます)を拵へた張本人の番頭は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかさま枡は罪が深いというので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ瓢箪と心中する気になったことはねえ」「枡(ます)の角(すみ)からばかり飲むからだよ」「違(ちげ)えねえ」八五郎は掌(てのひら)で額(ひたい)を叩きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白鼠(しろねずみ)が枡落(ますおと)しに掛つたやうなものさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枡田屋の菊次郎が縛られました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」と枡をつきつけると...
牧野信一 「夜見の巻」
...「知っているうちはみんなやられちゃったな」「一石橋の枡屋(ますや)へいったか」「土蔵まで焼け落ちてた」「大野屋がやられ...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...」米櫃(こめびつ)の蓋をとって枡(ます)で計ってみている妻の手つきがかたかた寒い音を立てている...
横光利一 「夜の靴」
...引っくり返しの枡の上にふわりとおろされた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...そのまま枡に腰かけて...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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