...そして真黒い長方形の戸の枠からゴロロボフの声がした...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...亀之介はそれを窓の枠の上に置き...
海野十三 「地獄の使者」
...パネルの後側にあるターミナルの並んだアルミの小さい枠(わく)を...
海野十三 「もくねじ」
...甲板(かんぱん)のうえに出ている枠型空中線(わくがたくうちゅうせん)の支柱を...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...窓枠にとりつけた小さな裸電球であった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...重兵衛は小窓の枠に頬を当てて暗い中を見詰めていた...
田中貢太郎 「魔王物語」
...さうしてうす黄色く濡れた糸をくるくると枠にまくと几帳が無惨にほごされてしまひに西(にし)どつちの形した骸(むくろ)がでる...
中勘助 「銀の匙」
...デュラルミンの枠で固定すれば...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...すべての漢字を正方形の枠の中に入れ...
中谷宇吉郎 「字の書き方」
...当然ではあるが劃とした枠に入れて区別して見せるところの正確さが存する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...家庭生活について日本の社会通念が枠づけている息ぐるしい家族制度のしがらみ...
宮本百合子 「あとがき(『伸子』)」
...枠は枠なりにしてその内での範囲で人間を見てゆけば...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...真白な天井や壁ばかり見ていたので、障子のこまかい棧、長押、襖の枠、茶だんす、新しい畳のへりなど、茶色や黒い線が、かすかに西日を受ける部屋の中で物珍しく輻輳した感じでいちどきに目に映った...
宮本百合子 「寒の梅」
...しっかり枠をつけてそこから逃げないようにしてくれた筈の幸福は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小枠の刺繍にかかり詰めた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...用意した枠に入れて飾った...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...そうしてチョウド窓枠の処まで来ると...
夢野久作 「一足お先に」
...腺状の管からなる枠構造によって広がる...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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