...又窓枠に頭を靠(もた)せながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...両肱は自分の部屋の窓枠に...
有島武郎 「クララの出家」
...重兵衛は小窓の枠に頬を当てて暗い中を見詰めていた...
田中貢太郎 「魔王物語」
...四角な枠に仕切られた二枚の淡色街上風景が...
谷譲次 「踊る地平線」
...私の中のこの枠組みには断絶があることは意識している...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...扉の枠組をあちこちと模索して...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...黒い木の枠(わく)にはいった色刷りの版画が壁にかかっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なんだって小さな枠(わく)に入れてしまうのだろう...
長谷川時雨 「九条武子」
...するとたしかに窓枠が浮んで来た...
原民喜 「かげろふ断章」
...いつかの青年と柚子が枠の中にべつべつにおさまって笑っていた...
久生十蘭 「春雪」
...今度は窓枠の下のリノリウムの床の上へ同じく虫眼鏡を当てて...
平林初之輔 「五階の窓」
...それだのに窓枠はしまっていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...僕は弾機を押して、窓枠をそっと二、三インチ上げてみた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...藩という制度の枠にはまっていた本質上...
宮本百合子 「新しいアカデミアを」
...枠のとれた肉体で(この枠のこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ディケンズをイギリスのヴィクトリア時代の枠にはまって伝統精神と不思議に一致した天才としてつかんでいる点も正しく鋭いと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...窓枠へ凭りかかって呆んやりと金魚の鉢を眺めていたお初は気がついたように笑って...
矢田津世子 「神楽坂」
...時々喫した敗北に対する口実として彼らは一つの宇宙的な枠組を発明したのだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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