...両肱は自分の部屋の窓枠に...
有島武郎 「クララの出家」
...開いた窓枠に、横合から裸の細長い脚が一本ニューッと現われた...
海野十三 「蠅男」
...型彫りというものは、鉄へ反対にメガタに彫って、それが型となって、貿易向きのマッチ入れとか、灰皿とか、葉巻入れ、布巾輪(ふきんわ)、たばこ差し、紙切り、砂糖挟(ばさ)み、時計枠など、いろいろ外国向きの物品を作るのだが、それを一つあなたの意匠を凝らし、絵師の手を借りずに、ジカ附(づ)けに彫って頂こう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...梯子(はしご)の樣(やう)な細長(ほそなが)い枠(わく)へ紙(かみ)を張(は)つたり...
夏目漱石 「門」
...又(また)は感情(かんじやう)に理窟(りくつ)の枠(わく)を張(は)るのか...
夏目漱石 「門」
...見せてくれないか」「鏡台の抽斗(ひきだし)にありますよ」「…………」平次は桐の枠に入れた小さいギヤマンの懐中鏡を取上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おさん (木挽の枠の方にそっと来ている...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...八寸ほどの木の枠に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...木枠籠胴(きわくかごどう)に上質の日本紙を幾枚も水で貼り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...窓枠もないみじめなボロ小屋で...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...家庭という枠の中で...
久生十蘭 「雪間」
...かさねて立てかけられた夥しい窓枠の硝子が反射し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...科学の枠を超えてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...倫理の枠に入れて考えて...
宮本百合子 「科学の精神を」
...一つ枠の中を動いているだけなら(そして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...黒枠が見てゐるのだ...
横光利一 「書翰」
...これらが日本経済の枠の中から商工業に引摺られ当然に転換せられる世界経済の波の中での浮き沈み...
横光利一 「夜の靴」
...その弾(はず)みに塗枠(ぬりわく)の襖(ふすま)障子一...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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