...僅かに残光(ざんこう)が窓枠(まどわく)の四角な形を切り出していたが...
海野十三 「キド効果」
...偶然に枠(わく)が傾斜(けいしゃ)をして紙と縁と三角形をなしていることもないとは言い切れぬことです...
海野十三 「三角形の恐怖」
...窓枠に足がかかる...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...背負枠も牛の綱もそこらに放うりだして...
田畑修一郎 「石ころ路」
...「やっこらしょ」と枠板をまたいで...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...左の端には火熨斗(ひのし)ぐらいの大きさの鐘がやはり枠の中に釣るしてあった...
夏目漱石 「行人」
...細(ほ)っそりした手を窓枠にかけて身体を支えながら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...見せかけのアメリカン・ライフの枠のなかで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その窓の枠の左側には可なり大きい錐孔が揉んであつて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...Fが独りで窓枠の怠け鸚鵡と打ち語らふやうな退屈の時が無いやうに祈つてやつたりもするのだ...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...百代が萌黄立枠の和服で深く椅子の中に靠(もた)れ込み...
宮本百合子 「明るい海浜」
...彼が寝台の裾の方の窓枠に載っているシクラメンの鉢を見ながら此様な事を考えていた時...
宮本百合子 「或る日」
...どうぞ」窓枠へあちら向きに楓をのせたまま...
「ヴァリエテ」
...倫理の枠に入れて考えて...
宮本百合子 「科学の精神を」
...内的外的活動を規定の枠内で行為させているのは一種の善玉悪玉式で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼のこの箇人主義的な人生態度の枠をこわさざるを得ない力をもっているので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを背負い枠の両脇(りょうわき)に取りつけた紐(ひも)のことだといい...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そうしてチョウド窓枠の処まで来ると...
夢野久作 「一足お先に」
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