...時として甚だ果敢ない約束に見える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...この哀れ果敢なき葬列の声無く練り来るを見て...
石川啄木 「葬列」
...ドイツ軍が弱小国及びフランスに果敢な決戦戦争を強制し得た原因の一つである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...いま果敢なる突撃を試みようとしている...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...しかも勇猛果敢な探偵ぶりを見せた青年探偵帆村荘六も...
海野十三 「蠅男」
...そこでは虚栄に満ちた人が自分の小さな果敢ない権勢をたのんで...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...助手看護兵マリが勇猛果敢な行動に打ち出て...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...勇猛果敢な冒険者...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...燃えるような果敢な眼とをもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし私はここに不衛生なる裏町に住んでいる果敢ない人たちが今なお迷信と煎薬(せんじぐすり)とにその生命(せいめい)を托しこの世を夢と簡単にあきらめをつけている事を思えば...
永井荷風 「日和下駄」
...僕は何となく果敢ない可愛想な感じがした...
長塚節 「開業醫」
...二階で果敢ない姿を見た時とは違つて手を携へて散歩するのは有繋に愉快であつた...
長塚節 「開業醫」
...有限の果敢ない生活をするところの...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...だんだん果敢なくなるばかり...
久生十蘭 「魔都」
...その癖始終果敢なく遣瀬ながつてゐる心持を...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...且つ果敢なる判断力を有するものと見るも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雄勁果敢なおもむきに我を忘れて見惚れていた...
横光利一 「旅愁」
...かゝる果敢なきすさびすら母が昔の家にては許されずして育ちにき...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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