...これでは地味が荒れ果てる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...真夏などは暫時(しばらく)の汐の絶間(たえま)にも乾き果てる...
泉鏡花 「海の使者」
...浅草橋を渡果てると...
泉鏡花 「婦系図」
...いつも彼を刑務所へ送り込もうと全身汗をかいて奔走(ほんそう)している名探偵の袋猫々(ふくろびょうびょう)との何時果てるともなき一騎討ちは...
海野十三 「奇賊悲願」
...種彦はさすがに心の憂苦を忘れ果てるというではないが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...旅でこうして果てるのは残念千万だけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの小舟が朽ち果てる以前から来ており...
中里介山 「大菩薩峠」
...一風(ひとかぜ)吹けば散り果てるものだと思うと...
新渡戸稲造 「自警録」
...――一生島で朽(く)ち果てる積りなのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこのいづくで果てるやら...
三好十郎 「地熱」
...なにこれで朽ち果てるほど老耄(ろうもう)はしておらぬ...
山本周五郎 「新潮記」
...五年前の日清戦争の亡国的記憶を忘れ果てるように...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...いずれは城とともに相果てる身...
吉川英治 「黒田如水」
...矢は尽き力も果てるところまでやった...
吉川英治 「私本太平記」
...このぶんではいつ大戦が果てるともみえん...
吉川英治 「私本太平記」
...いつどこの戦野で果てるかもわからない...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつ果てるともみえなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...疲れ果てるまで跳(と)びまはり升(まし)たあとで...
若松賤子 「黄金機会」
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