...土地も荒れ果てるほどになりました...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...生中(なまなか)に小さい文壇の名を歌われて枯木(かれき)の如く畳の上に朽ち果てるよりは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...廃墟の果てるところに海があった...
梅崎春生 「桜島」
...父の三年の喪(も)が果てる頃から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いつ果てるとも見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...剣で果てるのだから切腹が当然だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...――一生島で朽(く)ち果てる積りなのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自害して相果てる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百年の恋もさめ果てるのだ...
林芙美子 「晩菊」
...いつ果てるとも知れぬ饗宴をつづけるのであった...
火野葦平 「糞尿譚」
...この道の果てるところまで...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...その果てるのを欲したりしてはならない...
堀辰雄 「心の仕事を」
...彼らの父祖が訓(おし)えたように、相果てるまでだ...
本庄陸男 「石狩川」
...此処を先途と戦はれて何時に果てるかの始末もなかつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...法蓮は田を作らず水も入れねば草のみ生じて荒れ果てるから...
南方熊楠 「十二支考」
...よぼよぼの老人となり果てるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明日にも城とともに相果てる身をもちながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...この清水寺の一つの灯も消え果てると...
吉川英治 「源頼朝」
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