...どうすれば人の心というものはこんなにまで変わり果てるものだろう...
有島武郎 「或る女」
...空が曇り果てる時には...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...土地も荒れ果てるほどになりました...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...一団の炎となり果てるとは...
海野十三 「火星兵団」
...光りを加減し乍ら自分は海上にたゞよふ漂泊者のやうに涙をためて汝を見送る靄に包まれて汝の沈み果てるまで日に別れて行く汝の姿は悲壯だ...
千家元麿 「自分は見た」
...あるいは生命が果てるまでたたかう覚悟と見えた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼女(あれ)も行末は何うなる身の上だろう? 浅間しくなって果てるのではなかろうか?」としみ/″\と哀れになって...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...あの小舟が朽ち果てる以前から来ており...
中里介山 「大菩薩峠」
...深い雪に埋もれ果てる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...――一生島で朽ち果てる積りなのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吾が心は倦(あぐ)ね果てるまで健鬪した...
福士幸次郎 「太陽の子」
...何時果てるかと思はれるほど...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...御自身は御祓の果てる日を空しく待たれているらしかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...一日の仕事で疲れ果てるので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...すぐ未婚女の仕事に疲れ果てる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...相討して果てるも満足」と...
吉川英治 「上杉謙信」
...いつどこの戦野で果てるかもわからない...
吉川英治 「新書太閤記」
...野末に茅(かや)の屋根を結んで果てるつもりじゃ……」「はて? 救ってやらなければならない人間とは」「まあいい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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