...その椿の葉には二枚とも...
芥川龍之介 「俊寛」
...衣裳箪笥のなかには約三千枚もぶら下がっているそうである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それから敷蒲団――これも一枚の方にはなんの変ったところもございませんが、残る一枚の方、つまり私どもの重ねた下の方に当る分なのですが、これを解いてまいりますと、真ん中頃に二カ所どす黒くコチコチに乾干(ひか)らびた、どうも血らしいものの付いているところがございました...
橘外男 「蒲団」
...彼女の古着を引っ張り出してそれを何枚も背中に載せ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一枚ざっとどうにか書き上げてしまった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...半両一枚を六百両に買入る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...二枚(まい)とも反(そ)つ繰(く)り返(かへ)つて敷居(しきゐ)の溝(みぞ)へ嵌(は)まらなかつた...
夏目漱石 「門」
...嚢中(のうちゅう)には四五枚の堵物(とぶつ)もある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「そんなに沢山拝見しないでも――その内の二三枚だけ……」「どれどれ僕が好いのを撰(よ)ってやろう」と迷亭先生は「これなざあ面白いでしょう」と一枚の絵葉書を出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...羅物(うすもの)一枚の花嫁姿と言っても...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...小判を五六枚鼻紙に捻(ひね)ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――氣の毒だがその疊を一枚あげて見てくれ」「へエ」甥の善介は立上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七八枚の小判を見付けて來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あたしに、生活なんてもの、ないみたい……一日一日が、ぼんやりと過ぎていくだけ」「なんとかモデルって仕事、月にどれくらい収入がある?」「ショウですと、ワン・ステージ八百円、一枚、着換えるごとに、二百円...
久生十蘭 「あなたも私も」
...どうかしてこの一枚だけは生かして...
牧野信一 「青白き公園」
...荒ごもが一枚布かれているのを見た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そのなかに男もののシャツが十二枚(まい)あります...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...彫刻された地図の一枚に従うと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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