...向きあいの桶板二枚で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...魏法師は喬生に二枚の朱符(しゅふ)をくれて...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...壁に小出楢重(こいでならしげ)の小さな硝子絵(ガラスえ)が一枚懸けてあるだけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこには碗一個と古筵一枚...
種田山頭火 「其中日記」
...ベルギー人のメニエ君は一枚のはがきに一万七千百三十一語を書き込んでレコードを取った...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...壁にはってあった一枚の美人絵を見出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...三枚めの雨戸をそっと押すと...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...着換(きがへ)の袷(あはせ)が一枚...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二枚屏風(びやうぶ)の中の傅次郎の死骸をそつと振り返るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折よくそこへ赤襷をかけた背広の男がチラシを配りながらやって来るからその一枚を受取って読んでみると...
久生十蘭 「魔都」
...ほんの短い十二三枚もの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二枚鉋(がんな)の台だけが残っていたりした...
本庄陸男 「石狩川」
...ポケツトに幾枚もの銀貨のないのを知りながら...
牧野信一 「途上日記」
...三枚(まい)の板でかれは舞台(ぶたい)をこしらえたりした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...霞網などを大枚出して買い入れ雀を捕えしむるに...
南方熊楠 「十二支考」
...こっちの三枚の苗が妙に焼けが来たようになって...
三好十郎 「樹氷」
...お綱はもうなんら同情もない人相書一枚の女スリとして扱われた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...扉(と)の下のはめ板が一枚巧みにはずされている...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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