...東側の松林中に騎手の控場は軒を竝べて列つて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...その千八百哩の彼方密林中に住んでいた土人種族にしても...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...森林中に一匹の鹿しかいないとして...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...雪の林中でのトナカイと犬との格闘の場面である...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...鳩ノ雨ヲ林中ニ喚(よ)ビ...
永井荷風 「向嶋」
...殘月の光をたよりに林中の草地を通つて行つた時...
中島敦 「山月記」
...空爽かなるにニンニン蝉のやうなる聲頻りに林中に聞ゆ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...霧社での掠奪品を持てるだけ持って付近の山林中に逃げこんだ...
中村地平 「霧の蕃社」
...四国ならびに中国方面の山林中に自生して樹林の一をなし直幹聳立(しょうりつ)して多くの枝椏を岐(わか)ち...
牧野富太郎 「植物記」
...虎は安南語を解し林中にあって人が己れの噂するを聞くという...
南方熊楠 「十二支考」
...一八四六年カンニングハム大尉の『印度ラダック通過記』に今日アルモラー城ある地で往古クリアン・チャンド王が狩すると兎一疋林中に逃げ入って虎と化けた...
南方熊楠 「十二支考」
...特別の白馬を公費もて神林中に蓄(か)い...
南方熊楠 「十二支考」
...その時林中に花果を採る人ありて...
南方熊楠 「十二支考」
...林中で夕陽を見た...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...林中の立木を柱に取ッて...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...秋冷の林中に夜をあかしかねて...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...また廻りくねって林中の径を走り出した...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...日亦暮れしを以て遂(つゐ)に側の森林中(しんりんちう)に入(い)りて露泊す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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