...疲れた体を枕頭に置いて、ぐっすり眠る...
...彼女が寝言を言っているのを、枕頭で聞いてしまった...
...枕頭が合わなくて、眠れなかった...
...枕頭に手を置きながら、考え込む...
...枕頭を整えて、ベッドに入った...
...私の枕頭に膝をつく...
石川啄木 「菊池君」
...父の寝た枕頭(まくらもと)へ突伏(つっぷ)した...
泉鏡花 「霰ふる」
...枕頭の「晩年」の表紙の上にならべて...
太宰治 「創生記」
...枕頭(まくらもと)に坐っている白い兎(うさぎ)のような感じのする壮い男のことが...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...伴蔵が枕頭(まくらもと)へ来て起しているところであった...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...枕頭へそっと置いて逃げるように帰って来た...
田中貢太郎 「黄燈」
...そのうちに死人の枕頭に詰めて死人の番をしていた家内の者は...
田中貢太郎 「蘇生」
...枕頭(ちんとう)へ行って見るとその通りであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...枕頭(まくらもと)におかれたコップや水差し...
徳田秋声 「爛」
...死にかかっているリーザの枕頭へ父親を連れて來たら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それを吉岡の枕頭に差出した...
豊島与志雄 「好意」
...その枕頭(ちんとう)にすわって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラウンはアンナの枕頭を離れなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...竜子が、順一の枕頭に、石のように固くなって端坐していた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...枕頭の金盥は吐くもので真赤だつた...
原民喜 「星のわななき」
...アンドレ・ジイドは五ヶ年の間この書を枕頭の書としたといふ...
北條民雄 「独語」
...『パンセ』は私の枕頭の書となった...
三木清 「読書遍歴」
...鶴子夫人の枕頭(ちんとう)に立つと...
吉川英治 「日本名婦伝」
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