...しかし円板物質のために侵入体の軌道はわずかしか変化しないから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...いまだ純然たる色摺板物(いろずりはんもの)の名称を下(くだ)し得べきものにては非(あら)ざりき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...当時の紅絵と称するものは純然たる彩色板刻ならずしてやはり手彩色の板物ならんと推断せり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...北寿の板物は今日(こんにち)伝ふる処のもの僅に三...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余が北寿を以て浮世絵専業の人にはあらざるべしとの疑ひを抱(いだ)きしはその板物中かつて一の美人風俗画を見ず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その中(うち)左の一節の如きは最も簡単にまた最も巧(たくみ)に歌麿板物(はんもの)の色彩を形容し得たるものといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...各自の蒐集品を一括して千八百八十三年(明治十六年)既に一大展覧会を催しつづいて九十年(明治二十三年)には浮世絵板物(はんもの)のみの特別展覧会を開きぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...巴里ルーヴル美術館の東洋部には蒐集品多からずといへどもなほ浮世絵板物を閑却せず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...フェノロサは浮世絵板物(はんもの)中最も上乗(じょうじょう)なるもの凡(およ)そ四百種を採れるの傍(かたわら)板物の研究に必要なる板画家の肉筆制作凡そ五十種を合せてその制作の年代に基(もとづ)き順次にこれを配列し個々につきて精細なる説明を施すと共に浮世絵一般の歴史についてもまた合せ論ずる処ありき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...なほフェノロサがその編纂目録において浮世絵板物の一枚ごとにその出板(しゅっぱん)年代を記載したるは頗る驚愕(きょうがく)すべき事とす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...浮世絵板物には幸(さいわい)にも大抵画工の署名あればフェノロサはこれによりて画工の生死年次を参考としたるは勿論たるべしといへども...
永井荷風 「江戸芸術論」
...吾人は各画家の板物一枚々々につきてこれを絵本に描かれたる人物の流行及び風俗の変化に徴し得べきが故に...
永井荷風 「江戸芸術論」
...惜哉(おしいかな)その計画せし日本の絵画及浮世絵板物に関する完全なる一大美術史は脱稿せられずして止みしといへども前述したる紐育展覧会目録の外(ほか)に千八百九十八年(明治三十一年)東京に開かれたる展覧会の目録あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...絵本は簡単なる印刷出板物(しゅっぱんぶつ)となりぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...清長一枚(以上板物)俊満※画幅...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ないし縁のありそうな出板物が...
森鴎外 「沈黙の塔」
...この時禁止せられた出板物の中に...
森鴎外 「沈黙の塔」
...自然主義の側で禁止せられる出板物の範囲が次第に広がって来て...
森鴎外 「沈黙の塔」
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