...松魚舟(かつおぶね)子供上りの漁夫もゐる九月五日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
......
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...口にはこの地の名産の初松魚が食えるというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...松魚(かつお)の刺身のつまに生のにんにくをかりかり齧(か)じっているのを見て驚歎した自分は...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...そうして餅の上に花松魚(はながつお)を添えたものである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...磯原の濱を行く青田行く水はながれて磯原の濱晝顔の磯に消入りぬ平潟の入江の松魚船が幾十艘となく泊つて居るので陸へのぼつた水夫共が代るがはる船に向つて怒鳴る...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...麦を焼いてる女に聞いて見たらそれは松魚船だといつた...
長塚節 「隣室の客」
...船からおりた漁師が裸のまゝ松魚の尻尾を攫んで砂の上へ運ぶ...
長塚節 「隣室の客」
...手伝つた賃銭に松魚を呉れと叫ぶのである...
長塚節 「隣室の客」
...立ち塞つた人々は其叫声には頓着なしに松魚の処分をしてずん/\外へ運んで行く...
長塚節 「隣室の客」
...やがて一尾の松魚が子供の一人の手へ渡された...
長塚節 「隣室の客」
...立花屋の『鯵(あじ)売』『松魚(かつお)売』てえのがあるが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...初松魚(はつがつお)の銀作りを肴に冷酒やりながら猫足の膳を挟んで圓生はいいだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...おついでにお教えなすって下さい」第二百十七 ソーダ松魚(がつお)限りなき質問をお登和嬢は更に蒼蠅(うるさ)しとも思わず「ヘットをお家でお拵(こしら)えになるのは造作(ぞうさ)もありません...
村井弦斎 「食道楽」
...別に鍋へ昆布出(こんぶだ)しの美味しい汁を拵えて今の松魚を流し込みます...
村井弦斎 「食道楽」
...それからソーダ松魚の鹿煮(しかに)という事がありますがそれは三枚に卸(おろ)してブツブツに切ってサラダ油か椿の油でよくいためて酒と水とを少し入れて葱を切って加えて味噌少々と醤油とで味をつけます...
村井弦斎 「食道楽」
...また脚気患者がシビ鮪、松魚、鯖、サワラ、ブリ、鰺(あじ)等を食せば病勢を増進せしむるはそれがためなり...
村井弦斎 「食道楽」
...此楼に上つて雪旦の松魚(かつを)の画に詩を題したのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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