...松魚氏はそれを籠に盛つて...
薄田泣菫 「茶話」
...大正十一年十二月末田村松魚(たむらしょうぎょ)記)...
田村松魚 「幕末維新懐古談」
...「きょうも松魚(かつお)が捕(と)れたのう」と羅宇屋が話しかける...
寺田寅彦 「花物語」
...野菜のおいしい料理に松魚のたゝき迄土佐料理の數々...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...磯原の濱を行く青田行く水はながれて磯原の濱晝顔の磯に消入りぬ平潟の入江の松魚船が幾十艘となく泊つて居るので陸へのぼつた水夫共が代るがはる船に向つて怒鳴る...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...人々が騒々しく其松魚を囲んで立ち塞がる...
長塚節 「隣室の客」
...又た威勢のいゝ挂声がして松魚船がはひつて来た...
長塚節 「隣室の客」
...私はつと店先へ立つて松魚の人だかりを見た...
長塚節 「隣室の客」
...港の松魚船はもう一艘も居ない...
長塚節 「隣室の客」
...目に青葉山ほととぎす初松魚これは土佐でも住吉でも...
長谷川時雨 「初かつを」
...松魚時節酔湘※(しょうれいによう)...
正岡子規 「病牀六尺」
...これからは追々ソーダ松魚(がつお)なんぞというものが沢山出ますが...
村井弦斎 「食道楽」
...ソーダ松魚でもあんまり美味い方でありませんけれども叩(たた)きにしたり摺身(すりみ)にするとかなりに食べられます...
村井弦斎 「食道楽」
...それからソーダ松魚の鹿煮(しかに)という事がありますがそれは三枚に卸(おろ)してブツブツに切ってサラダ油か椿の油でよくいためて酒と水とを少し入れて葱を切って加えて味噌少々と醤油とで味をつけます...
村井弦斎 「食道楽」
...棒を抜いて輪切にしますとちょいとお惣菜(そうざい)には結構ですよ」○ソーダ松魚の料理は本文の外に丸のまま臓腑を抜去り白焼になし生姜醤油にて食してもよし...
村井弦斎 「食道楽」
...松魚や鮪の刺身に酔う事あるはそのためなり...
村井弦斎 「食道楽」
...初松魚(がつお)に身代を投げ出し...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...もう初松魚(はつがつお)も出る時分だ」「――と聞けば...
吉川英治 「江戸三国志」
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