例文・使い方一覧でみる「松飾り」の意味

...吉例の松飾りを立てつつ安き心はなかったのです... 吉例の松飾りを立てつつ安き心はなかったのですの読み方
相馬愛蔵、相馬黒光「一商人として」

...火鉢や茶箪笥（ちゃだんす）のような懐かしみのある所帯道具を置き並べた道具屋の夜店につづく松飾りや羽子板の店頭（みせさき）には通りきれぬばかりに人集（ひとだか）りがしていた... 火鉢や茶箪笥のような懐かしみのある所帯道具を置き並べた道具屋の夜店につづく松飾りや羽子板の店頭には通りきれぬばかりに人集りがしていたの読み方
近松秋江「うつり香」

...今宵かぎりに売れ残った松飾りや橙（だいだい）が見ているうちにどんどんなくなってゆく... 今宵かぎりに売れ残った松飾りや橙が見ているうちにどんどんなくなってゆくの読み方
近松秋江「うつり香」

...「松飾（まつかざ）りーい、松飾り、」の所へ来て手を忘れた... 「松飾りーい、松飾り、」の所へ来て手を忘れたの読み方
豊島与志雄「理想の女」

...徃来の荷舩には舵のあたりに松飾り立てしものもあり... 徃来の荷舩には舵のあたりに松飾り立てしものもありの読み方
永井荷風「断腸亭日乗」

...町内で松飾りを立てたものは一軒もない... 町内で松飾りを立てたものは一軒もないの読み方
「元日」

...平次の話が次第に重大さを加へるので、そつと後を振り返りましたが、此處へ來るともう元日の街も思ひの外淋しく、廻禮の麻裃（あさがみしも）や、供の萠黄（もえぎ）の風呂敷が、チラリホラリと通るだけ、兩側の店も全く締めて、松飾りだけが、青々と町の風情を添へて居ります... 平次の話が次第に重大さを加へるので、そつと後を振り返りましたが、此處へ來るともう元日の街も思ひの外淋しく、廻禮の麻裃や、供の萠黄の風呂敷が、チラリホラリと通るだけ、兩側の店も全く締めて、松飾りだけが、青々と町の風情を添へて居りますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...わたしの暗い故郷の都會ならべる町家の家竝のうへにかの火見櫓をのぞめるごとくはや松飾りせる軒をこえて才川町こえて赤城をみる...
萩原朔太郎「純情小曲集」

...お正月の松飾りの... お正月の松飾りのの読み方
長谷川時雨「大門通り界隈一束」

...もう松飾りをしたりして... もう松飾りをしたりしての読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...松飾りがもうあちこちの軒下に樹てられるころだ... 松飾りがもうあちこちの軒下に樹てられるころだの読み方
室生犀星「蒼白き巣窟」

...釘打にされた松飾りが初初しい新しい年を迎へるために... 釘打にされた松飾りが初初しい新しい年を迎へるためにの読み方
室生犀星「蒼白き巣窟」

...それを神々と松飾りに供えるのは... それを神々と松飾りに供えるのはの読み方
柳田國男「歳棚に祭る神」

...棚と注連（しめ）飾り松飾り以外にどういう支度をするか... 棚と注連飾り松飾り以外にどういう支度をするかの読み方
柳田国男「年中行事覚書」

...五注連（しめ）と松飾り注連繩の種類名称と飾り方... 五注連と松飾り注連繩の種類名称と飾り方の読み方
柳田国男「年中行事覚書」

...汚れた松飾りのついた町名の書かれた柱が幾本も窓をすぎる... 汚れた松飾りのついた町名の書かれた柱が幾本も窓をすぎるの読み方
山川方夫「その一年」

...店の前に立ててある松飾りの... 店の前に立ててある松飾りのの読み方
山本周五郎「五瓣の椿」

...東蔵は松飾りのところに立って... 東蔵は松飾りのところに立っての読み方
山本周五郎「五瓣の椿」

「松飾り」の読みかた