...「百人一首の中で、私の一番好きな歌は松風節です...
...昨の汝が松風名月の怨(うらみ)長(とこし)なへに盡きず……なりしを知るものにして...
石川啄木 「葬列」
...ものの十分とたたない間に駆逐艦松風は...
海野十三 「火薬船」
...ある時松風氏の店員が...
薄田泣菫 「茶話」
...松風氏は鼻から煙草の煙(けぶり)を吹き出してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...松風のかわりにわたしは荷車の音を聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高浜虚子 「五百句」
...姥捨山のみねの松風...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...隱れ住む菅野の里は松多し來て君もきけ風のしらべを朝夕に松風ばかり吹く里は人のたよりも絶えて久しき夜ふけても調はやまぬ松の聲都のたより時にきかせよみだれ行く世のゆくすゑは松風の騷ぐ音にもおもひ知られて松風のさわぎも止まぬ或宵は浪路さすらふ夢も見るかな四月廿三日...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...それを謡曲の松風に通はせたものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ついては後で松風に尋ねたいことがあるのです...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...松風 そんなこと...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...松風の音が荒々しく合奏をしかけてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「松風」の能のお稽古が願いたいと申出た事があった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「まあだ『松風』はいかん...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...長い旅の愁いのように崩れた郷里の城砦を渡る松風とともに眺めるのだった...
横光利一 「旅愁」
...昨日之松風、近比(ちかごろ)見不申候面白能(おもしろきのう)にて候...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そして松風の音だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山深いところなどで不圖(ふと)聞きつけた松風の音や遠い谷川のひゞきに我等はともすると自分の寄る邊ない心の姿を見るおもひのすることがある...
若山牧水 「樹木とその葉」
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