...「百人一首の中で、私の一番好きな歌は松風節です...
...松風の音 こうこう...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...松風の音の中を歩いて行った...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...ものの十分とたたない間に駆逐艦松風は...
海野十三 「火薬船」
...折角(せっかく)判るべき松風号の消息までもが絶えてしまうのは惜しいと思います...
海野十三 「空中墳墓」
...松風号は風間氏の遺骸(いがい)を載せたまま尚も航空をつづけたのです...
海野十三 「空中墳墓」
...松風のかわりにわたしは荷車の音を聞いた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...煙突みんな煙を吐く空に雲がない(八幡製鉄所)ルンペンが見てゐる船が見えなくなつた(若松風景)ぎつしりと帆柱に帆柱がうらゝか( 〃 )入雲洞房二句窓にちかく無花果の芽ぶいたところひさしぶり話してをります無花果の芽□・もう死ぬる金魚でうつくしう浮く明り徹夜して句集草稿をまとめた...
種田山頭火 「行乞記」
...お宮の松風の中で昼食...
種田山頭火 「行乞記」
...薄倖多病の才人が都門の栄華を外(よそ)にして海辺(かいへん)の茅屋(ぼうおく)に松風(しょうふう)を聴くという仮設的哀愁の生活をば...
永井荷風 「夏の町」
...先生が松風颯々たるを耳にしつつ自然の恒數 h を案出された遺跡を偲ぶも無駄ではあるまい...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...』一情景兼ね備はる詩劇の逸品は松風の一番に止めを刺す...
野口米次郎 「能楽論」
...松風は下に居つて扇を開き...
野口米次郎 「能楽論」
...ほれ松風、久々に来たものに何も持たせず帰すのもどうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...松風の音をそう感じているのかもしれませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...謹之介氏の「松風」「望月」なぞが出た...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ただ窓外の松風の声だけがひとり夜更けを奏(かな)でていた...
吉川英治 「黒田如水」
...松風が耳を洗う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...昨日之松風、近比(ちかごろ)見不申候面白能(おもしろきのう)にて候...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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