...松蝉が嗚き、かけすがギャーギャーいって瑠璃色の羽根を落す...
石川欣一 「可愛い山」
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種田山頭火 「行乞記」
...山ふところの花の白さに蜂がゐる松風松蝉の合唱すゞしこゝがすゞしい墓場に寝ころぶ河の向岸は遊廓...
種田山頭火 「行乞記」
...そのなかの広告文字山肌いろづき松蝉うたふ・なんにもなくなつて水の音・石にとんぼはかげをすえ五月五日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...松蝉がなく、柿が花をつけた、蛙もうたふ...
種田山頭火 「其中日記」
...春蝉――松蝉――初夏だ...
種田山頭火 「其中日記」
...……松蝉がしきりに鳴きだした...
種田山頭火 「其中日記」
...松蝉がそこらで鳴く...
種田山頭火 「其中日記」
...松蝉が家ちかく下りて来て...
種田山頭火 「其中日記」
...初めて松蝉を聞いた...
種田山頭火 「旅日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...松(まつ)の木(き)からはみんみん蝉(ぜみ)の樣(やう)な松蝉(まつぜみ)の聲(こゑ)が擽(くすぐ)つたい程(ほど)人(ひと)の鼓膜(こまく)に輕(かる)く響(ひゞ)いて凡(すべ)ての心(こゝろ)を衝動(しようどう)する...
長塚節 「土」
...其聲必ず松の木に在るをもて人は松に居る毛虫の鳴くなりといふうらゝかに楢の若葉もおひ交る松の林に松蝉の鳴く青芒しげれるうへに若葉洩る日のほがらかに松蝉の鳴く莢豆(さやまめ)の花さくみちの静けきに松蝉遠く松の木に鳴く松蝉の松の木ぬれにとよもして袷ぬぐべき日も近づきぬ二十三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...松林(まつばやし)では松蝉(まつぜみ)が...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...松蝉(まつぜみ)は鳴(な)きやみました...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...早くも暑苦しい松蝉(まつぜみ)の声さえ聞えて来るのでありますが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...松蝉の声が喧しく聞えている...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...松蝉の聲が喧しく聞えてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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