...松虫草が沢山咲いている...
石川欣一 「可愛い山」
...背の高い松虫草を見るたびごとに...
石川欣一 「可愛い山」
...宮城野の萩原で飼つてゐた松虫は...
薄田泣菫 「茶立虫」
...鈴虫ヤ松虫ノヨウニ沢山ハ集ッテ来ナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...松虫すゞ虫いつしか鳴(なき)よわりて...
樋口一葉 「あきあはせ」
...あそこへ虫屋が居りますから鈴虫を買つて下さいませんか?」秋の七草に松虫鈴虫くつわ虫などをあしらつて野辺の風情を示して居る虫屋の看板が...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...松虫の類は専門家が作るので除外例だが...
山本笑月 「明治世相百話」
...松虫は、すこし年上で、十九ぐらいと見えるし、鈴虫は、十七歳ほどに見える...
吉川英治 「親鸞」
...「もし」と、松虫が、これも汗ばんで行く一人の女へ、そっと訊ねてみた...
吉川英治 「親鸞」
...松虫と鈴虫のすがたを...
吉川英治 「親鸞」
...そして、松虫の顔をそっとのぞいて、(帰りましょうか)というような眼を向けたが、松虫が、どこかを、じっと、見つめているので、こらえているかっこうだった...
吉川英治 「親鸞」
...(仏陀の声を――)松虫は...
吉川英治 「親鸞」
...「ああ……」松虫がこうつぶやくと...
吉川英治 「親鸞」
...――松虫はまた、若い安楽房のすがたが、なぜか忘れ得なかった...
吉川英治 「親鸞」
...松虫は安楽房をあの専修念仏会の夕べから忘れ得なくなっていることは否めないことであった...
吉川英治 「親鸞」
...松虫と鈴虫は、「アッ……」と全身を凍(こお)らせた...
吉川英治 「親鸞」
...それを野原に移した様な松虫草がある...
若山牧水 「秋草と虫の音」
...松虫鈴虫はあまりに月並化されてゐる...
若山牧水 「秋草と虫の音」
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