...松虫草との因縁は中々につきない...
石川欣一 「可愛い山」
...こんなにあざやかな色の松虫草は...
石川欣一 「可愛い山」
...この本に出て来る松虫草でも...
石川欣一 「可愛い山」
......
種田山頭火 「行乞記」
...松虫の声も冴えてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...「松虫(まつむし)」も「鈴虫(すずむし)」も幾代(いくよ)の春を苔蒸(こけむ)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...私は道ばたに咲き出た松虫草の花やひるがおの花に明るい陽光の降り濺いでる静寂の中に彳んで...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...「松虫」のはなしをはじめて...
久生十蘭 「黄泉から」
...あそこへ虫屋が居りますから鈴虫を買つて下さいませんか?」秋の七草に松虫鈴虫くつわ虫などをあしらつて野辺の風情を示して居る虫屋の看板が...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...淋しい音(ね)して松虫が...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...松虫の声をたづねて来しかどもまた荻原(をぎはら)の露にまどひぬと歌いかけた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして、松虫の顔をそっとのぞいて、(帰りましょうか)というような眼を向けたが、松虫が、どこかを、じっと、見つめているので、こらえているかっこうだった...
吉川英治 「親鸞」
...(念仏宗というものは、こういうものか?)と、松虫のほうは、ちょっと、好奇に囚(とら)われて、初めのうちは、それを傍観者のように見ていたのであるが、気がつくと、自分のすぐ側にいる若い女房も、老婆も、また、町の男たちも、等しく、胸に掌(て)をあわせて、一念に称名(しょうみょう)しているので、自分だけが、この広い御堂のうちで、空虚を作っているように思われて、何だか、取り残されたような心地であった...
吉川英治 「親鸞」
...「おわすれでございましたか――」と、松虫がいう...
吉川英治 「親鸞」
...松虫も、おののく手を、榾(ほた)の火(ひ)にくべるようにかざした...
吉川英治 「親鸞」
...二人が、自分たちの生命がけな願いを容れてくれそうもないと見ると、松虫も鈴虫も、「二度と、御所へは帰れぬ身です...
吉川英治 「親鸞」
...松虫と鈴虫のありかを知りたがっているのは...
吉川英治 「親鸞」
...足も地につかないでいる松虫と鈴虫とへ...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索