...驚いて諸方を探してゐると松崎天民といふ新聞記者が風呂敷包の中からそつと引きぬいて書き寫してゐました...
石川三四郎 「浪」
...松崎といふ田舎街で『歯科口腔専門医院』の看板を見つける...
種田山頭火 「行乞記」
...松崎鶴雄氏の『支那の文房四宝に就いて』をみると...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...伊豆国賀茂郡松崎村(いずのくにかものこおりまつざきむら)の鰹船が焼津(やいづ)の沖で初鰹を釣り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...はじめの二回はいずれも喜多村緑郎(きたむらろくろう)君や松崎天民(まつざきてんみん)君...
平山蘆江 「怪談」
......
牧野信一 「スプリングコート」
...戦災銀座が完全に改装復興されたそのとき恐らくや私は永井先生の「つゆのあとさき」に於る松崎と云ふ老博士のごとく鬢髪ことごとく雪白となつて...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...松崎大尉の戦死でも...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...松崎慊堂(かうだう)の碣銘(けつめい)に曰く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松崎慊堂(かうだう)の宅址の如きは未だ其数に入らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...托君及弟璞輔於慊堂松崎先生...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これに劣らないのは大町(おおまち)の奥の北安曇(きたあずみ)郡の「松崎紙(まつざきがみ)」や「宮本紙(みやもとがみ)」かと思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...信州の内田紙や松崎紙にも確実なものを見かけた...
柳宗悦 「和紙十年」
...そこへ松崎蔵之助という先生が...
柳田国男 「故郷七十年」
...新町村(しんちょうそん)にては、遠野、土淵(つちぶち)、附馬牛(つくもうし)、松崎、青笹(あおざさ)、上郷(かみごう)、小友(おとも)、綾織(あやおり)、鱒沢(ますざわ)、宮守(みやもり)、達曾部(たっそべ)の一町十ヶ村に分かつ...
柳田国男 「遠野物語」
...やはり松崎の寒戸(さむと)の婆などの例であろう...
柳田国男 「山の人生」
...――国許でも江戸邸で検挙があるとすぐ、松崎頼母、平川佐太夫、小田切弥三郎、久保源右衛門らが城内に禁固され、その腹心の者二十余名も大目付へ拘束されたということ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...そのころの文筆家沢田撫松、松崎天民、それから芸界の若柳吉蔵、市川升蔵、先代桜川善孝といったような人たちが、妻吉を東京へつれて来た折のことである...
吉川英治 「紅梅の客」
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