...同四年閏五月に駿河、相模、武蔵、同年七月に伊予、同五年二月に越中、越前、同年三月に信濃、松代、同六年に武蔵の槻にあって、それが江戸時代のしんがりをしている...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...松代・小倉の二藩...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...共に信州松代(まつしろ)の人としてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこから来てどこへ急ぐのだ」「松代(まつしろ)からやって来たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...女ですか」「白い口髭をはやした六十歳ぐらいのひと……松代(まつしろ)とかいう」「松代?」やっぱりやったのかと...
久生十蘭 「ノア」
...信濃(しなの)のくに松代藩(まつしろはん)につかえる五石二人扶持(ぶち)の軽いさむらいだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...松代藩では種油と綿糸はたいせつな産物だったので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しるべのせわで松代藩の依田啓七郎にお高を遣(や)ったのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...わたくしやはり松代へ帰らせて頂きます」抑揚のない声でそう云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お高はやはり松代へ帰ると繰返した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...松代藩の三村利用係という役目をしている西洋臭い儒者を思いうかべていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...役名は火術自慢の松代藩でお狼火(のろし)方っていうんだろう...
吉川英治 「銀河まつり」
...昼間からここに屯(たむろ)をしていた松代藩の者があった...
吉川英治 「銀河まつり」
...この松代藩で有名な佐久間象山(さくまぞうざん)先生の名をお慕(した)いして...
吉川英治 「山浦清麿」
...真雄よ何(ど)うじゃな?』二長国寺の噂(うわさ)は、松代から、四、五里しかない赤岩村へは、すぐ聞えてきた...
吉川英治 「山浦清麿」
...其方(そなた)を松代の直胤にも勝る刀工にしてみせると云うのじゃぞ...
吉川英治 「山浦清麿」
...松代藩の柘植(つげ)嘉兵衛というお人...
吉川英治 「山浦清麿」
...松代の飛脚(ひきゃく)でございますが』『え...
吉川英治 「山浦清麿」
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