...松の葉は赤く枯れかかっていた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...夕方に小松の葉を動かした風の爽やかさは忘れられなかつた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...青い松の葉の一つづつがその風に動いた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...風の無い蒸し暑い日で松の葉が真つ直ぐに立つてゐた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...折柄の朝日に葉が一つ一つキラキラと光る松の葉越しに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...松の葉越しに女は死人のような顔をして...
谷崎潤一郎 「秘密」
...「松の葉」という言葉が六回...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...たとえば「松の葉」の現われる位置がほとんど初五字かその次の七字の中かにきまっており...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そしてこれはと思う事蹟伝説が見当ったならすぐにも筆を執る事ができるように毎夜枕元(まくらもと)に燈火を引寄せ「松の葉」を始め「色竹蘭曲集(いろたけらんきょくしゅう)」「都羽二重(みやこはぶたえ)」「十寸見要集(ますみようしゅう)」のたぐいを読み返した...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...黄雲ながく尾を引きて、黄金の瀲湖に搖り、金線繁りぬ、玉松の葉...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...それを松の葉になつた足の方三寸ほども...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真蒼い空に老松の葉が針のように光っていましたああ何と云う生きる事のむずかしさ食べる事のむずかしさ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...女の吸殻七月×日丘の上に松の木が一本その松の木の下でじっと空を見ていた私です真蒼い空に老松の葉が針のように光っていましたあゝ何と云う生きる事のむつかしさ食べると云う事のむつかしさそこで私は貧しい袂を胸にあわせて古里に養われていた頃のあのなつかしい童心でコトコト松の幹を叩いてみました...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一しよにその松の葉がくつついてくる...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...翁は「松の葉」にある大津絵踊りをその起原とされてゐる吃の又平かいたる大津絵...
正岡容 「寄席風流」
...その松の葉をヤイトヤキ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...松の葉に銭をさして小さな回礼者に与える風もあったが...
柳田国男 「雪国の春」
...松の葉かげに斷えず囀り續けてゐた...
若山牧水 「比叡山」
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