...・さみだるゝや真赤な花の・濡れて尾をたれて野良犬のさみだれ・はたらく空腹へさみだれがそゝぐ・梅雨空のしたしい足音がやつてくるよ(改作)・あめのはれまの枇杷をもいではたべ・梅雨あかり私があるく蝶がとぶ・びつしより濡れてシロ掻く馬は叱られてばかり追悼・夏木立...
種田山頭火 「行乞記」
...枇杷は野人だ(赤い夾竹桃と小粒の枇杷)...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「其中日記」
...・朝月ひやゝけく松の葉に・葉がない雲がない空のうらゝか・枯葦の水にうつればそよいでる・月へひとりの戸はあけとく・伸びたいだけは伸びてゐる雑草の花・楢の葉枇杷の葉掃きよせて茶の木の葉今日の行乞所得一...
種田山頭火 「其中日記」
...枇杷を食べる、私には初物だ、これは恐らく、昨夜の宴会の残物だらう、といつては持つてきてくれたT子さんにすまないけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...│ │└味取観音 └イクリ□枯れた枇杷の木(其中庵)...
種田山頭火 「其中日記」
...呪はれた枇杷の木...
種田山頭火 「其中日記」
...枇杷の枯枝をかたづける...
種田山頭火 「其中日記」
...木戸沢橋、穴沢橋、桟沢橋、大沢橋、枇杷沢橋、――その附近のながめはよかつた...
種田山頭火 「旅日記」
...枇杷(びわ)の如き果樹が立っている...
永井荷風 「葛飾土産」
...枇杷の実はわたくしが始めて心づいたその翌日(あくるひ)には...
永井荷風 「枇杷の花」
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林芙美子 「新版 放浪記」
...うっそうと葉を垂れた枇杷(びわ)の木のそばにあるのです...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...同じ部に枇杷(びわ)の木に夏の日永き田舎かな太虚(たいきょ)とある...
正岡子規 「病牀六尺」
...もし夏の日の永き田舎の無聊(ぶりょう)なる様を言はんとならば実のない枇杷の木でなくては趣が写らぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...茶の花の方がいくらか枇杷よりか優しくあでやかだ...
室生犀星 「冬の庭」
...枇杷(びわ)の長い木太刀を持って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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