...臼と杵が持ち出され...
梅崎春生 「狂い凧」
...弥之助は、植民地で、地殻搗(じがらつ)きをはじめたいと思っている、どうしても一通り農業を原始的に戻してやって見たい、長い杵を足で、ジタンバタンと臼搗きをする、あれをやって見たいと、その出物を近村に求めたが容易に揃わない、やっと杵だけは相当のものを入手したが、臼が容易に見つからない、コンクリの近頃出来のものならば、安くてあるが、あれを使用する気にはならない、やる以上は、古典的に松か欅、そうで無ければ石の臼が欲しい...
中里介山 「百姓弥之助の話」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...杵(きね)太郎とイチヤイチヤされちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると」「幸ひ杵太郎はお前と入れ代つて助かつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...而金剛杵住二於其上一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...モーターで動いている杵(きね)を眺めた...
宮本百合子 「一太と母」
...貧道弟子杵屋(きねや)佐吉が裏に親類御坐候而夫(それ)へ立退(たちのき)候故助り申候...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...粒を石臼に入れて杵でこねるのだといふが...
柳田國男 「食料名彙」
...武蔵秩父(ちちぶ)郡久那村大字平仁田常陸多賀郡松岡村大字赤浜字仁田沢上野勢多(せた)郡東村大字沢入字菅仁田甲斐(かい)北巨摩(きたこま)郡江草村字仁田平陸前登米(とめ)郡米谷(まいや)町大字米谷字黒仁田大和北葛城(きたかつらぎ)郡二上村大字穴虫字ニト山肥前南高来(みなみたかき)郡安中村大字中木場字仁田ノ坂日向(ひゅうが)西臼杵(にしうすき)郡岩井川村大字岩井川字仁田ノ尾九州にもずいぶんたくさんある...
柳田國男 「地名の研究」
...手杵(ぎね)で餅を搗(つ)き...
柳田国男 「年中行事覚書」
...粘りをつけてからもう一度杵でこねるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが可能になったのは横杵(よこぎね)の発明または輸入で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...横杵の使用は多分支那(シナ)から入ってきた技術であろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...スリコギのコギは小杵(こぎね)であるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...兎の杵は十何年か前に...
柳田国男 「雪国の春」
...臼杵にも大きい禅寺を建てて大徳寺の怡雲を招いたのみならず...
和辻哲郎 「鎖国」
...島津の兵が臼杵を占領して宗麟の建てた壮麗な会堂やノビシヤドの建物を焼き払ったとき...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索