...東塔をめぐる五つの谷には山桜が咲き乱れて...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...延暦寺東塔の竹林房静厳法印(じょうごんほういん)という者が...
中里介山 「法然行伝」
...――叡山には東塔(とうとう)...
夏目漱石 「虞美人草」
...東塔とか西塔とか云うのは何の名ですか」「やはり延暦寺(えんりゃくじ)の区域だね...
夏目漱石 「虞美人草」
...根本中堂(こんぽんちゅうどう)をはじめ山王七社も東塔(とうとう)西塔の伽藍(がらん)も三千の坊舎(ぼうしゃ)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...東塔坂(とうとうざか)をのぼって行くあいだも...
吉川英治 「新書太閤記」
...揺するように、横川(よかわ)で鳴ると、西塔(さいとう)や、東塔の谷でも、ごうん、ごうん……と鐘の音が答え合った...
吉川英治 「親鸞」
...中堂の東塔院から南へ下りて...
吉川英治 「親鸞」
...*東塔の無動寺には...
吉川英治 「親鸞」
...東塔第一という称のある篤学家の静厳法印(じょうごんほういん)だった...
吉川英治 「親鸞」
...手には「入道杖」とよぶ四尺ほどの杖をつき、破(や)れ法衣(ごろも)に高足駄を穿(は)き、「満山の大衆(だいしゅ)」手で鼻を抑え、声まで変らせて、西塔(さいとう)、東塔、叡山(えいざん)の峰、谷々にある僧院の前へ行っては、厄払(やくはら)いのように、呶鳴ってあるくのであった...
吉川英治 「親鸞」
...今は東塔(とうとう)の無動寺にいる木幡民部(こばたみんぶ)と...
吉川英治 「親鸞」
...東塔西塔はいうまでもなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...東塔の根本中堂(こんぽんちゅうどう)まで行ってみるつもりで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ東塔山王院の堂衆だということだけは途中で聞いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...東塔の大梵鐘(だいぼんしょう)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...白鳳時代大建築の唯一の遺品である東塔が聳(そび)えている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...東塔のあの変化の多い姿...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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