...大抵は市街地に出て一杯飲んでいたのらしく...
有島武郎 「カインの末裔」
...ヨブは大苦難の杯(さかずき)を飲みしために...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...鍼モ今月一杯デ止メヨウト思ウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...今は彼女もその愛の囚(とりこ)に似た生活から脱(のが)れ出た悦(よろこ)びで一杯であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...「乾杯しましょう...
豊島与志雄 「自由人」
...二人で祝杯をあげました...
豊島与志雄 「白い朝」
...それからまた杯を手にした...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...杯をやり取りしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...突然双脚に精一杯の力を込めて飛び上がった...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...入口で浅五郎を捕まえるのが精一杯...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一日何杯かの客を鮨詰(すしづめ)にしましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸田女史の為に乾杯!」加野がさう云つて...
林芙美子 「浮雲」
...「私も食べられませんでした……」大嘘(おおうそ)! 実は平生(いつも)の通り五杯喰べたので...
二葉亭四迷 「平凡」
...又出来る丈は慰籍を与えたいと云う嬉しい希望で心が一杯になるであろう...
松永延造 「職工と微笑」
...徐々(そろそろ)陰って来た日影は茂った大柄な葉に遮られて涼しい薄暗さを四辺(あたり)一杯に漂わせて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...空になった彼の湯呑へもう一杯「強いの」を注がせた...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...さらに二杯三杯、眼をつむりながら、月を吸うごとく立てつづけに傾けた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御舎弟方も、まじまじと、畏(かしこ)まっておられずに、すこしお過ごしあれ、お過ごしあれ」と、妓たちをさし招いて、杯を、改めさせた...
吉川英治 「平の将門」
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