...杭などの表面を見ると...
伊波普猷 「進化論より見たる沖縄の廃藩置県」
...彼は故郷の杭州を亡命して...
海野十三 「西湖の屍人」
...三向うの岸の杭の先に白いものが一つのつかつてある...
高濱虚子 「古江」
...法海禅師の詞もあるから急いで杭州へ帰って往った...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...牧は、その真中へ、自分で、杭を打ち、縄を三重に張って、三角の護摩壇を形造った...
直木三十五 「南国太平記」
...鳥居のところへおり汀の杭につないだ舟にのって後の掃除をしてる本陣を待つ...
中勘助 「島守」
...遠くよりする杭の響...
夏目漱石 「思い出す事など」
...甲野さん分ったろう」「何が」「伝教大師御誕生地と云う棒杭(ぼうぐい)が坂本に建っていましたよ」「あすこで生れたのさ」「うん...
夏目漱石 「虞美人草」
...百本杭(ぐい)から浅ましい姿で引上げられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岸の杭(くい)に繋(つな)いであるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...突き傷があるとしたらどんなものです」「百本杭の釘にでも引つ掛つた傷ぢやないのか」「そんな引つ掻き見たいなものぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...久志本(くしもと)屋敷の棒杭から樫木までの七八町のあいだが寄り場になっておるんでございます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...獣皮塩蔵所は焼棒杭の上に屋根の残片が載っているばかり...
久生十蘭 「海豹島」
...塩蔵所の焼棒杭が弱々しい冬の陽に染まりながら寂然たる氷の渚に不吉なようすで林立している...
久生十蘭 「海豹島」
...手早く籬(まがき)から杭を二本ひき抜いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...三尺はなれた杭は...
山本周五郎 「さぶ」
...戰歿者の家と書いてある棒杭に...
吉川英治 「折々の記」
...杭瀬(くいせ)の砦...
吉川英治 「新書太閤記」
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