...まだ百本杭もあつたし...
芥川龍之介 「東京に生れて」
...我々は酒盛りでもやっているような場所を通ったが、聞く所によるとこれは労働者が大勢、物を揚げたり、杭を打ったり、重い荷を動かしたりする時に、仕事に合わせて歌う彼等の歌や合唱を、練習しつつあるのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...棒杭(ぼうぐひ)を打(う)ち...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...その中(うち)また焼棒杭(やけぼっくい)じゃないのか...
永井荷風 「ひかげの花」
...橋杭(はしぐい)の太いのにとっつかまり...
中里介山 「大菩薩峠」
...百本杭(くい)の角(かど)で...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...滬杭鐵道沿線の光景の如き其一なり...
原勝郎 「貢院の春」
...むこうの石杭(いしぐい)のうえに」と...
久生十蘭 「西林図」
...手早く籬(まがき)から杭を二本ひき抜いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...栗の文中には「栗(ササグリ)サヽトハ小ナルヲ云小栗ナリ又シバクリト云爾雅ノ註ニ江東デ呼ブ二小栗ヲ一為二ジ栗ト一崔禹錫(さいうしゅく)食経ニハ杭子ト云ヘリ春ノ初山ヲヤケバ栗ノ木モヤクル其春苗ヲ生ジ其秋実ノル地ニヨリテ山野ニク生ズ貧民ハ其実ヲ多トリテ粮トス筑紫ニ多シ庭訓往来(ていきんおうらい)ニ宰府ノ栗ト云是ナリ蘇恭(そきょう)ガ茅栗細ニシテ如二橡子ノ一ト云シモシバクリナルベシ」と述べてあるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...だから中国の書物にある栗または杭子を我がサヽグリにあて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...隅田川の百本杭といひても善き様なる処なれば...
正岡子規 「人々に答ふ」
...斷崖の先に打ち込まれた幾本かの杭に引いた針金のゆるみが...
水野仙子 「夜の浪」
...杭木の領収書を受け取った馬子が...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...佃島(つくだじま)の岸の杭(くい)にひっかかってい...
山本周五郎 「さぶ」
...「――こぶが出てったのはおとついだってよ」栄二は杭のところへゆき...
山本周五郎 「さぶ」
...蘇州の商人の置いていった杭州人形や...
横光利一 「上海」
...又橋の下をくぐりながら幾度かボートを橋杭に打ち突けながら川を下つた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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