...百本杭は大川の河岸でも特に釣り師の多い場所だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...まだ百本杭もあつたし...
芥川龍之介 「東京に生れて」
...河岸(かし)に近い水の中に何本も立つてゐた乱杭(らんぐひ)である...
芥川龍之介 「本所両国」
...橋杭(はしぐい)が鼻の穴のようになったため水を驚かしたのであろうも知れない...
泉鏡花 「絵本の春」
...鎮江金山寺、杭州の浄慈寺、それに前に書いた平仙寺、雲林寺という風で、従って仏像も沢山見た...
上村松園 「中支遊記」
...一つの棒杭に漸く取付きて...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...棒杭(ぼうぐひ)のやうに突立つて...
薄田泣菫 「茶話」
...それは皆俗に杭州舟と言っている笘(とま)を屋根にした小舟であった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...色が土人のように黒くて乱杭歯(らんぐいば)であること...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...杭州の西湖は別として...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...杭州に新世界という謂わば綜合娯楽場があり...
豊島与志雄 「中支生活者」
...百本杭の死骸を持出すんでせう」「シツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんたは基礎杭の上に壊れようもない結婚を打ち立てるんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「杭州(こうしゅう)から福県(ふくけん)のあたりを荒し廻った海賊の五島我馬造(ごとうがまぞう)が隠居所に建てた唐館だそうだが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...かかる杭と刃物を蛇跡へ幾つも設け置いたと知らないかの蛇は...
南方熊楠 「十二支考」
...鶏の伝説は余りに多いからその一部分を「桑名徳蔵と紀州串本港の橋杭(はしくい)岩」と題して出し置いた...
南方熊楠 「十二支考」
...)院長は白いきれを杭の外へまはした...
宮沢賢治 「花壇工作」
...「あれは焼けぼっ杭か」「ちょっと訊くが」と茂次がおりつを見ながら云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
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