...家庭の感化の中より得来れるや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...丁度南昌に来れる芝麓と共に...
芥川龍之介 「八宝飯」
...(昂然(こうぜん)たる態度)清水寺に来れる女の懺悔(ざんげ)――その紺(こん)の水干(すいかん)を着た男は...
芥川龍之介 「藪の中」
...あえてこの無一物裡に一物を庶幾(しょき)し来れるにあらざらんや...
有島武郎 「星座」
...独逸(ドイツ)語の Jugendschrift (juvenile literature) より来れるなれど...
巌谷小波 「こがね丸」
...他より来れる分子にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...汝の子供らしき本質は神から来れるものなりき...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...時局の大体を観察せざるより来れる暗愚の政略にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是れ唯だ政見の異同より来れる結果のみ彼れは決して大隈派に非ざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お千代が間もなく子供を産んで来れるそうだよ...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...俄に春の来れる心地す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...吾霊其の離れて遠く来れる天の故郷を慕ふにあらざるなきを得むや...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...『君つ』と云つて来れる人は...
平出修 「瘢痕」
...昨年新版を贈り来れるを見るに...
南方熊楠 「十二支考」
...続いて来れるは西洋チサの心(しん)のみを択(え)りたる上等のサラダ...
村井弦斎 「食道楽」
...上来陳(の)べ来りしが如き新日本に生じ来れる思想は数年間之を発表すべき文学を求めつゝありしなり...
山路愛山 「明治文学史」
...五十六歳の時ヨルダン河より自分汲み来れる水を用い...
横光利一 「旅愁」
...――来れるものは何奴であるか」「秦(しんき)は...
吉川英治 「三国志」
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