...日本より巴里(パリ)に来れる天使仏蘭西(フランス)の巡査を掻(か)い掴(つか)んで物も見事に投げ捨つるくだりあり...
芥川龍之介 「骨董羹」
...巡査の来れるなりし...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...漸くに覚醒し来れる盛岡三万の市民を下瞰しつつ...
石川啄木 「葬列」
...二三人が来れる様子に...
泉鏡花 「活人形」
...習慣的に誤り来れる民族的偏見の一掃に勉むべく...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...持って来れるものなら...
徳田秋声 「縮図」
...一種の聯立内閣を形成したりき是れ一は議院操縦の必要より来れるものなる可きも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国家経綸の抱負より来れるには非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お千代が間もなく子供を産んで来れるそうだよ...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...美はいづこより来れるや...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...「狂言娘」は根津に「黒蜥蜴(くろとかげ)」は入谷の辺に「骨盗み」は目黒に住われたる事あるが故に出で来れるものなるべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...さては磯山の潜伏中大事発覚してかくは警戒し来れるにや...
福田英子 「妾の半生涯」
...頓(やが)て両女がここに来れる仔細(しさい)を知りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...山内からこんな処まで飛んで来れるかな」「そのくらい飛べなくってどうするのさ」「おめえ知ってるのか」二人は子供に返っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...集り来れる生命(いのち)がけの野次馬的見物人は...
夢野久作 「暗黒公使」
...またいつこの飛騨の地などへ来れるか分らんと思うと...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...凌統は、馬上、刀をひっさげて、疾風のように斜行し、「来れるは、張遼か」と、斬りつけた...
吉川英治 「三国志」
...しかもただ一騎でもあるし、戦う術(すべ)もなく、馬を回(かえ)してべつな道へ急ぐと、またまた、一林の茂りをひらいて、「来れるや姜維...
吉川英治 「三国志」
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