...矢の来し方(かた)を佶(きっ)ト見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...矢の来し方(かた)を打見やれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...船室から甲板に出てみると来し方の海水は青々としているけれども...
上村松園 「余齢初旅」
...来し方の空が近くなるだろう...
豊島与志雄 「旅人の言」
...祈りのうちに過ぎ来し方がそのままはっきり見えて来るのだ...
豊島与志雄 「旅人の言」
...三 過ぎ来し方昔の方がよかったと言っても...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私たちはもと来し方へと引きかえした...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...いかばかり幾変転の流寓の来し方ではあったことよ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...残り少ない煙草をふかしながら来し方を眺めた...
松濤明 「春の遠山入り」
...今迄の来し方を思い出しました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...六条院は紫の女王と来し方のこと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...明石はそれとも気がつかなかったであろうなどとも院は来し方のことを思っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時々は現在我々の歩む道の来し方が...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...二十六年の来し方が夜明け前の朝靄に包まれていたとすれば...
山本周五郎 「菊屋敷」
...薬局で嗅ぐ風のよに苦いかをりを立てるのはまだ覚め切らぬ来し方のわたしの夢の影であろ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...七十路(ななそぢ)経たる来し方も千歳(ちとせ)の業(わざ)を立てましぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...来し方から今後のこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「――過ぎ来し方の事々...
吉川英治 「宮本武蔵」
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