...杣たちも打ち興じて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...我立つ杣(そま)の地主権現(じしゅごんげん)...
芥川龍之介 「俊寛」
...あのくたらさんみゃく(さみゃく)さんぼだい(さんぼじ)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(みょうが)あらせたまえと詠んでいられますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...杣(そま)半分の樵夫(きこり)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...山上の森林中に杣人が食の準備にかかる頃――おほいなる樹を伐り倒し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...杣(そま)が三人停車場改築工事の木材を挽(ひ)いて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...蓬(よもぎ)が杣(そま)...
中里介山 「大菩薩峠」
...心得切った杣道を...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...杣夫(やまご)の一隊は大野順平を先頭にして山の木こり小屋を引きあげて来た...
本庄陸男 「石狩川」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(めいか)あらせたまへ(伝教(でんぎょう))いとめでたき歌にて候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加あらせたまへ (伝教(でんぎょう))いとめでたき歌にて候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...さて杣人(そまびと)一日山に入りて儲けなく...
南方熊楠 「十二支考」
...そして杣人足(そまにんそく)の一組に天神橋(てんじんばし)と難波橋(なんばばし)との橋板をこはせと言ひ付けた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...出羽の荘内の山中でも杣人(そまびと)がこれを拾ってきて...
柳田国男 「山の人生」
...小住等の正義派綾之助についでの人気者であった竹本小土佐は、前にもいう如く名古屋の生れ、同市の女義杣吉、照吉などについて七、八歳の頃から義太夫の稽古、十一歳で照吉の一座に加わり、早くも高座に上って好評を博し、土佐太夫に知られてその門下となり、小土佐と名乗った...
山本笑月 「明治世相百話」
...山頂の杣道(そまみち)を...
吉川英治 「私本太平記」
...「これから御岳の中腹(ちゅうふく)まで降(お)りて、渓谷(けいこく)をわたり、それから白鳥(しらとり)の峰(みね)の大鳥居(おおとりい)までいってかえってくるという遠駆けに、いくら名馬の手綱(たづな)をとったところで、しょせん、どうにもなりゃあしまい」「まるで、山を舟で越(こ)えようというのとおなじ無謀(むぼう)な沙汰(さた)だ」「しかし、あいつ、おそろしく自信のあるような顔をしているな」「ふうていもかわっている、杣(そま)か、野武士(のぶし)か、百姓(ひゃくしょう)か、見当(けんとう)のつかぬような青(あお)二才(さい)だ」「なにしろ、どう敗(ま)けるか、その敗けぶりをみてやろう」小文治(こぶんじ)の耳にも、こんな悪評(あくひょう)が、チラチラ耳に入らぬでもなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...道も細い杣道(そまみち)が一すじ縫うているに過ぎないからだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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