...杣たちの食(は)み残いた飯をばらまいてとらせながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...杣たちも打ち興じて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...我立つ杣(そま)の地主権現(じしゅごんげん)...
芥川龍之介 「俊寛」
...冬日濃き所を選みたもとほる一月十六日杣男(そまお)招宴...
高浜虚子 「六百句」
...広く谷筋の上下では、各所で命を落した猟師、漁夫、杣、荷運び、山林の役人、登山者など数多く、話や地名、記念碑などに、残っているが(谷などに人名を冠したのは、大がいそれ)、一と足を誤まって、道からじかに谷水に呑まれる村人さえ珍らしくないそうだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ようやくに猟師と杣とふたりたのんでもらう...
中村清太郎 「山岳浄土」
...その間を縫う杣道は...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...小僧の影は杣道(そまみち)に消えました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...杣(そま)も炭焼も山は上れないだよ」「フーム」「白山権現様へ奉幣(ほうへい)のお役が...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...どうとかさアと杣引(そまひき)音頭のような歌声が聞えてきた...
久生十蘭 「生霊」
...小さな杣(そま)道が多くて...
堀辰雄 「黒髮山」
...『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』に杣人(そまびと)や猟師が熊狼から女根まで決して本名を称(とな)えぬ例を挙げ...
南方熊楠 「十二支考」
...杣人(そまびと)の類か...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...こちらへ廻つた杣人足(そまにんそく)が...
森鴎外 「大塩平八郎」
...往来(ゆきき)とも黒谷の谿流(けいりゅう)に沿った杣道(そまみち)をとるので...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...杣山(そまやま)の二城を根拠に...
吉川英治 「私本太平記」
...その渓流にそった盆地(ぼんち)の一角(かく)を杣(そま)や猟師(りょうし)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...冬過ぐとすがれ伏したる萱原にけふ降り積る雪の真白さ大君の御猟(みかり)の場(には)と鎮まれる天城越えゆけば雪は降りつゝ見下せば八十渓に生ふる鉾杉の穂並が列に雪は降りつつ天城嶺の森を深みかうす暗く降りつよむ雪の積めど音せぬ岩が根に積れる雪をかきつかみ食ひてぞ急ぐ降り暗むなかをかけ渡す杣人がかけ橋向つ峰(を)の岨(そば)につづきて雪積める見ゆ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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