...『幽明交通(ゆうめいこうつう)の途(みち)が杜絶(とだえ)ているせいか...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ちょっと杜絶えたが...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...二人の話はハタと杜絶えてしまった...
海野十三 「深夜の市長」
...全く杜絶されていた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...致死の請願本書逐一採用せられずんば我等鉱毒被害民は秩序順次に則り自家を救護するの道万々杜絶せられたるもの也」丁度この前後...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...昨年学費が杜絶しかかって...
豊島与志雄 「反抗」
...遠くさびしげに吠える犬の声の杜絶えた頃には...
永井荷風 「来訪者」
...一年や二年燐酸の輸入が杜絶したといって騒ぐのは考えものである...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...物質的供給の杜絶(とぜつ)がしきりに踴(おど)り狂った...
夏目漱石 「それから」
...すると、交通が杜絶して、イギリスはもちろん、フランスにさへ歸れなくなるかも知れない不安があつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...それに乘りおくれるとボルドーへの交通は杜絶するかも知れない...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...さつきから往來も杜絶えましたからね」「をぢさん眠いでせう? 濟みませんねえ」「いやア...
林芙美子 「雨」
...其競進の道を杜絶するの不合理なるは論を竢たず...
原勝郎 「貢院の春」
...大成丸を最後に杜絶し...
久生十蘭 「海豹島」
...」これで会話は再び杜絶えてしまつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...歌声も杜絶え、すべてが寂とした静謐(しじま)にかへる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もう客が杜絶(とだ)えると見た爺むさい老人が――いま店をしまおうとするところへ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...カン/\叩きの仕事が一時杜絶(とだ)えて少年労働者が全く不用になつたのはそれから間もなくだつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
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