...お互にしばらく文通も杜絶えていて...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...致死の請願本書逐一採用せられずんば我等鉱毒被害民は秩序順次に則り自家を救護するの道万々杜絶せられたるもの也」丁度この前後...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...言ひかけた言葉を杜絶(とだや)した時...
永井荷風 「男ごゝろ」
...幸い午近(ひるぢか)くのことで見渡す川岸に人の往来は杜絶(とだ)えている...
永井荷風 「すみだ川」
...一時杜絶えた点滴の音のみならず庭樹を揺る風の音につれて雨戸ががたがたしだした...
永井荷風 「春雨の夜」
...人の行来(ゆきき)は全く杜絶えてゐるので...
永井荷風 「来訪者」
...遠くさびしげに吠える犬の声の杜絶えた頃には...
永井荷風 「来訪者」
...この交通の杜絶(とぜつ)している白骨の奥へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...寧(むし)ろそれから生ずる財源の杜絶(とぜつ)の方が恐ろしかつた...
夏目漱石 「それから」
...寧ろそれから生ずる財源の杜絶(とぜつ)の方が恐ろしかった...
夏目漱石 「それから」
...もう通信が杜絶してゐるらしい...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...昏くなつた不安な思ひが杜絶えた...
林芙美子 「暗い花」
...もの音の杜絶(とぜつ)した夜半...
原民喜 「冬日記」
...暫らく杜絶(とぎ)れていたが思い切ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...浪人発生の原因を杜絶する方がよいということを悟るに至った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...工業品の輸入が著しく阻害されるかまたは全然杜絶するかしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...カン/\叩きの仕事が一時杜絶(とだ)えて少年労働者が全く不用になつたのはそれから間もなくだつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...世間と杜絶せる境遇に在るを以て...
横瀬夜雨 「花守」
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