...夜分(やぶん)参拝者(さんぱいしゃ)が杜絶(とだえ)た時分(じぶん)になって初(はじ)めて自分(じぶん)に返(かえ)って御弊(ごへい)から離(はな)れると言(い)った塩梅(あんばい)なのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ぷつんと会話を杜絶(とだ)やしてしまった...
有島武郎 「或る女」
...そこではたと杜絶(とだ)えた...
海野十三 「地球要塞」
...ぱったり杜絶(とだ)えてしまったのである...
海野十三 「地球要塞」
...全く杜絶されていた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...五官を杜絶(とぜつ)すると同時に人間は無くなり...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...交通が杜絶(とぜつ)しないとも限らぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この交通の杜絶(とぜつ)している白骨の奥へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く外部との交通が杜絶してしまったのである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...寧(むし)ろそれから生ずる財源の杜絶(とぜつ)の方が恐ろしかつた...
夏目漱石 「それから」
...それに乘りおくれるとボルドーへの交通は杜絶するかも知れない...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...外には人通りも杜絶(とだ)え...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから夜更の客も既に杜絶えたおでん屋の片隅で...
原民喜 「翳」
...今にも息が杜絶(とだ)えそうな観念がぎりぎりと眼さきに詰寄せる...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...明治三十八年、この特異な島が日本のものになると、猟獲を禁じ、樺太庁では、年々、この島に監視員を送って膃肭獣を保護していたが、四十四年に日米露間で条約(一九一一年の「膃肭獣保護条約」のこと)を締結する見通しがあったので、条約締結と同時に猟獲を開始することにし、同年夏、大工と土工を送り、膃肭獣計算櫓、看視所、剥皮場、獣皮塩蔵所、乾燥室などの急造にとりかかったが、航路の杜絶する、十一月下旬になっても、完成を見るにいたらない...
久生十蘭 「海豹島」
...大成丸を最後に杜絶し...
久生十蘭 「海豹島」
...諸流の調和を図りまた家元なるものの特権を揮(ふる)ふて後進年少が進んで行かうといふ道を杜絶(とぜつ)することのないやうにしてもらはねばならぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...いつか住宅地も杜絶(とだ)えて...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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