...すると海が荒れて交通が杜絶(とぜつ)したようなものですね」「まあ...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...社會一切の生活資料を杜絶したかのやうに見える...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...お互にしばらく文通も杜絶えていて...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...余ハ全ク………)ここで杜絶(とぎ)れている...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...暗い杜絶したものが急に彼の前から取り払われた...
豊島与志雄 「生あらば」
...昨年学費が杜絶しかかって...
豊島与志雄 「反抗」
...人通りも電車も杜絶(とだ)えがちになった往来には円タクが馳過(かけすぎ)るばかり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...全く外部との交通が杜絶してしまったのである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...しかもこの情操の供給を杜絶すれば...
夏目漱石 「創作家の態度」
...物質的供給の杜絶がしきりに踊り狂(くる)つた...
夏目漱石 「それから」
...四五人の話杜絶えし火鉢かな...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...話は杜絶え勝ちだった...
原民喜 「比喩」
...歌声も杜絶え、すべてが寂とした静謐(しじま)にかへる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...交通を杜絶(とぜつ)させた...
本庄陸男 「石狩川」
...そんなに人通りの杜絶えてゐたのは午休みの時刻でゞもあつたからだらう...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...声はハタと杜絶(とだ)えたがまた聞えて来る...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...そのまま人影杜絶えた夜の道をヒタ走りに走らせ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...すべてを沼津から取つてゐる御馳走も杜絶えるといふ始末で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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