...こんな次第で豫審調書も甚だ杜撰なものが出來上つてゐます...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...美濃四ツ折の誠に杜撰な本である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...論証を省いた処や杜撰な個処が少くない...
戸坂潤 「科学論」
...今日でも杜撰な解題の本などの弊に中つて居るものがある...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...非常に杜撰なもので...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...百年とか二百年とかさきの人々の伝記なぞは随分信をおけない杜撰なものであるとも思へば思はれます...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...比較的杜撰な方法から厳密な比較方法までに由来する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...或ひはハチス葉の生垣の蔭で斯のやうに息を殺しながら見物した無数の「舞台面」から最も容易く叙述し得られるものだけを極めて杜撰なる態度で愴惶と並べたに過ぎない...
牧野信一 「籔のほとり」
...極て杜撰なものではあるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...極て杜撰なる文書である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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