...杜子春は勿論黙っていました...
芥川龍之介 「杜子春」
...「杜氏(とうじ)の寝る部屋にでも泊らせられるのか...
梅崎春生 「狂い凧」
...とても一人では行けやしませんわ」杜はそれをきくと太い溜息をついた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜の心は、だんだん暗くなっていった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜には、あれがいつものミチミなのだろうかと疑ったほど、彼女の身体はあかの他人のように見えた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜は薄眼の中から見のがさなかった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...志操堅固な杜だったけれど...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...誰だ? お千を殺したのは?杜はだんだんと周章(あわ)てだした...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...やつと杜鵑に頼み込んで...
薄田泣菫 「独楽園」
...いつの間にか黛(くろ)ずんだ春日の杜(もり)にのつそりと大きな月があがつてゐた...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...この辺(あたり)豊多摩郡(とよたまごおり)に属し近き頃まで杜鵑花(つつじ)の名所であったが...
永井荷風 「日和下駄」
...――あなたの言葉の杜切(とぎ)れ間を...
中原中也 「在りし日の歌」
...想像するほどに交通が杜絶しなかったことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...憑軒悌泗流(杜甫)もしこの詩から出たものとすれば岳陽楼の階を登つた人とは杜甫のことになる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は杜甫を一つ最後に読もうと思って持ち込んだこともある今年の冬だ...
横光利一 「夜の靴」
...杜鵑(とけん)亭の食堂は即(すなは)ち道の入(い)り込んだ空地(あきち)なのであるから十四五分して小さい料理店の家の中から客を見附けた給仕女が布巾(ふきん)を持つて出て来て卓を拭く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...山陽道は杜絶(とぜつ)していた...
吉川英治 「私本太平記」
...思いがけなく杜鵑の啼くのが聞えて来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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