...杜の方に近づきざま...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜は近よってくるお千の生ぐさい唇の臭(におい)を嗅いだ...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜は外に出たものか...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...だからそれを邪魔する者を片づけたばかりなんだわ」杜は大きくブルブルと身慄いした...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...杜は自ら梁(はり)の下に縊(くび)れていた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...上野公園の動物園前の杜(もり)の中で...
海野十三 「獏鸚」
...その部屋へ忍びこむ道は全く杜絶していたのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...池の岸に白と紫の大輪の杜若(かきつばた)が艶(えん)に水々しく咲いていた...
相馬泰三 「六月」
...杜陽は後ろへひっくりかえった...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...杜鵑がキヨ、キヨ、キヨとすぐ前を啼いて通つた...
田山花袋 「道綱の母」
...人通(ひとどおり)も早や杜断(とだ)え池一面の枯蓮(かれはす)に夕風のそよぎ候響(ひびき)...
永井荷風 「榎物語」
...交通杜絶(とぜつ)の一歩手前で...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
......
野口雨情 「都会と田園」
...大杜若(おおとじゃく)と呼ばれた人の孫だったかで...
長谷川時雨 「市川九女八」
...杜に帰って烏の駆逐艦は...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...虔十はいつも縄(なわ)の帯をしめてわらって杜(もり)の中や畑の間をゆっくりあるいているのでした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...」〔此詩は杜子美(としび)の詩にして...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...酒屋が建てば杜氏(とじ)の歌の声などを...
柳田国男 「山の人生」
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