...憂鬱詩人レナウのついた一本の杖のように...
池谷信三郎 「橋」
...信吾は強く杖を揮つて...
石川啄木 「鳥影」
...痛む場所を杖で適当に打つことによって治すことができた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...坐り直して机に頬杖(ほおづえ)をつき...
太宰治 「ろまん燈籠」
...事情があるなら商量(しょうだん)にあずかろうじゃないか」そこには法海禅師が背に衣鉢(えはち)を負い手に禅杖を提げて立っていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...私も杖をついて天主堂へ行った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無名(ななし)の沼の岸を机竜之助は金剛杖をついてではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の杖槍(つえやり)を壁の一方に立てかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...杖一本の身軽で、助七と二人、仙人ノ湯をこころざす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...太さ普通の杖ほどの棒を取り寄せていたゞきたい...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...手にした杖(つえ)で...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...木のテエブルに頬杖(ほおづえ)をついている彼の頭上では...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...なほぼんやりと頬杖のままなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...杖に支えている躯が硬直したように動かなくなり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...と、引いた途端に、杖は鞘のように、スルリと抜けて、虚無僧の手には、冷々(れいれい)たる隠し刀の抜身が残った...
吉川英治 「剣難女難」
...この禅杖(ぜんじょう)が折れるかとばかり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...見物のなかから一本の紅(あか)い杖(つえ)がスッと伸(の)びて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...白木の杖と一個の鈴(りん)を手にしていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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