...路の両側に住む人々が大きな竹の柄杓で打水をしているのを見る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一時は猫も杓子も有頂天になって...
内田魯庵 「四十年前」
...「おい、お玉杓子、ちつと気をつけたら何(ど)うだい、こゝは溝(どぶ)の中とは違ふんだからね...
薄田泣菫 「茶話」
...本式は手桶十二――それに髭籠(ひげこ)――摺古木(すりこぎ)――杓子(しゃくし)」これによって考うれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...銀の小さなお玉杓子を取り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...柄杓(ひしやく)そつちへおん出(だ)して行(や)るもんだ」下駄(げた)を穿(は)いて立(た)つた氏子(うぢこ)の總代等(そうだいら)が乞食(こじき)を叱(しか)つたり當番(たうばん)に注意(ちうい)したりした...
長塚節 「土」
...事なきに苦しんで肥柄杓(こえびしゃく)を振り廻すと一般である...
夏目漱石 「野分」
...その水垢くみの長柄杓(ひしゃく)で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「柄杓(ひしやく)は?」「縁側に投ふつてあつたさうで」「昨夜(ゆふべ)は月があつたな」「十三夜ですよ」「その月の良い晩に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御飯杓子 参銭...
林芙美子 「新版 放浪記」
...文久のはじめごろは猫も杓子も万年青つくり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...雑器に塵とり貝杓子...
正岡容 「下町歳事記」
...町を歩きますと長い竹の柄(え)の附いた塗杓子(ぬりしゃくし)の美しいのを見出されるでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...新しい鍋(なべ)の蓋(ふた)の上に新しい杓子を一本載せ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...今まで肥柄杓(こえびしゃく)一つ持った事のない一知が...
夢野久作 「巡査辞職」
...夜光の短刀と猫も杓子(しゃくし)も騒ぎだすやつがふえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...柄杓(ひしゃく)を把(と)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして竹柄杓(たけびしゃく)へ手をかけた時である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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