...比叡の峰つゞきの裾山が比良岳の方に向つて走つてゐる山麓の村里を過ぎ插秧(さふあう)のをはつたばかりの水田や青蘆の生ひ茂つた汀つたひの街道を走つていつた...
近松秋江 「湖光島影」
...あちらの村里より迎えの者を遣わし申す」と言うかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...村里の安否も気になるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...村里の上を離れないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...四結城哀草果(ゆうきあいそうか)氏はその著『村里(そんり)生活記』の中に...
中谷宇吉郎 「雪」
...――水車小屋は村里を遠く離れた鎮守の森の山裾に蟠まる草葺屋根の一軒家である...
牧野信一 「バラルダ物語」
...その向うに見ゆる村里の一隅で森に通ふ樵夫のやうな生活を送つてゐた...
牧野信一 「変装綺譚」
...村里を目がけておし寄せる光景は...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...時には村里へ出て内職に売卜したと見える...
南方熊楠 「十二支考」
...これを読解(よみと)く者が辺土の村里にも出てくるようになると...
柳田国男 「海上の道」
...それに接続している数町歩の田畑または村里の字をも女夫岩という...
柳田國男 「地名の研究」
...直接に開墾を意味する村里の名も...
柳田國男 「地名の研究」
...見下す村里はかえって右左よく似ておっても...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...行く先々の村里の景色にはあるので...
柳田國男 「日本の伝説」
...東京近くの村里の中にも...
柳田国男 「年中行事覚書」
...とおい村里のお社の軒にも見られるのは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...静かな山近くの村里に住む諸君の...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...僅に村里の人人の心だけ持ち去りたい自分だと思った...
横光利一 「夜の靴」
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