...むかし天龍寺塔頭(たつちゆう)のある寺にあつた書院の杉戸は...
薄田泣菫 「茶話」
...木目(もくめ)の好い天井や杉戸で...
徳田秋声 「仮装人物」
...わたしは最後に先考(せんこう)の書斎になっていた離れの一間(ひとま)の杉戸を開けて見た...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...ちょっと杉戸の蔭に小手招きして...
中里介山 「大菩薩峠」
...杉戸一枚を開けさへすれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(あの人の死骸(しがい)はこの杉戸一枚の向うにある)引締った心持ちで佇(たたず)んでいると...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...洗面器のことで呟(つぶ)やいていた年増(としま)の女中は杉戸の外にしゃがんでいたが...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...杉戸、小金井、喜連川と泊りをかさね、四月十六日の午後、北郡の七戸に着いた...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...上り框(がまち)があり杉戸が閉っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...二枚の杉戸が凄(すさま)じい勢で両方から一時に蝙也の頭へ殺到した...
山本周五郎 「松林蝙也」
...おくみが杉戸のほうから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...素早く酒器や膳を下げて杉戸の口へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...……ここは」細目に開いていた杉戸の隙からのぞきこんで...
吉川英治 「大岡越前」
...三本木から杉戸あたりを過ぎると...
吉川英治 「剣難女難」
...廊の杉戸口からつかつかと入って来た佐々木高氏が...
吉川英治 「私本太平記」
...召口(めしぐち)の杉戸から...
吉川英治 「私本太平記」
...廊へ出る所の重い杉戸は...
吉川英治 「新書太閤記」
...一方の佐々介三郎は、勝手を知っている老公の居間なので、いつもの通り錠口(じょうぐち)までかかると、杉戸の陰から、ふいに、「何者だっ」と、烈声をひとつ喰った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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