...其(その)杆(てこ)如何(いか)に強しと雖(いへ)ども...
石川啄木 「閑天地」
...時には自分の打っているキーの不完全な槓杆(てこ)のきしる音ですらも...
寺田寅彦 「蓄音機」
...据えし支への巨材をば槓杆用ひこぢ扛(あ)げて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...フロイト精神分析の理論と技術との槓杆だったのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...哲学者と自然科学者との同盟による唯物論哲学の一層の展開の槓杆となるものである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...弱い鉄棒を引きぬいて槓杆(てこ)とし扉(とびら)をこじあけるか錠前をこわすかするつもりで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...土竈(へっつい)を丸太の槓杆(てこ)で起すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棒が槓杆(てこ)になるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棒が槓杆(てこ)になるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し盛上つた坂の上にS橋の欄杆が見えてゐた...
原民喜 「潮干狩」
...私たちはその事件を槓杆(てこ)にして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...墓のなかへずっと突き出ている長い槓杆(てこ)をちょっと押せば鉄の門がぱっと開くようにした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
......
細井和喜蔵 「作業機械」
...汝は槓杆(こうかん)や捩子(ねじ)をもつてむりやりに取つて来ることはできぬ...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...それは何か重たいものを強い槓杆(てこ)で動かす時のやうな聲であつた...
三好達治 「艸千里」
...然かするには先づ豐臣氏以来杆格を来せる薩藩と和し...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...秤杆(はかりざお)へ吊るさげたメリケン樽のなかから...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...なんとか鉄の杆(さお)にとっつかまって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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