...僅か二呎(フィト)前に見えている槓杆(レヴァ)を握りさえすればいいのだ...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...その槓杆(こうかん)の支点に当るねじ鋲(びょう)がちょうど眼玉のようになっている...
寺田寅彦 「夢」
...据えし支への巨材をば槓杆用ひこぢ扛(あ)げて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...フロイトは理論のこの槓杆を用いて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...槓杆・鉋・螺旋・楔等の単純な機械力を機械と呼んでいるのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...この特殊問題が特殊であるが故に却って全体を動かす槓杆となる場合に他ならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...却って矛盾そのものを槓杆とする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...汪紹生はぼんやり欄杆にもたれていました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...今は自分の生活を転回させるに必要な槓杆のように感ぜられた...
豊島与志雄 「反抗」
...フィヒテがその槓杆となったところのものである...
中井正一 「リズムの構造」
...――それに槓杆(てこ)の枕を捨てたのは宜いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それに槓杆の枕を捨てたのはいいが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土竈(へっつい)を丸太の槓杆(てこ)で起すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棒が槓杆(てこ)になるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...橋の欄杆が見え出した...
原民喜 「潮干狩」
......
細井和喜蔵 「作業機械」
...あの世持橋(よもちばし)の欄杆(らんかん)はどうなったでしょう...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...秤杆(はかりざお)へ吊るさげたメリケン樽のなかから...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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