...それは生命ある不朽の書を少数者の書斎と研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう...
岩波茂雄 「読書子に寄す」
...朽葉色(くちばいろ)に晩秋(おそあき)の夢深き君が額(ひたひ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...その名を不朽に伝えている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...不朽のものらしく感じられるのだった...
太宰治 「断崖の錯覚」
...数尺の下に朽ちかかった棺があった...
田中貢太郎 「蘇生」
...古く朽ちかけていますが...
豊島与志雄 「白い朝」
...魂と同じく不朽不可分不滅なるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...朽草(くちくさ)の土となるまで積み古(ふ)るしたる上を...
夏目漱石 「虞美人草」
...実際志津子さんは腐朽した欄干に不用意に凭れて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...しかし天下の大盗と言われたお狩場の四郎はこのまま老い朽ちる気は毛頭ない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭の上の朽ちかけた忍び返しには何んの異状もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どの部屋にも足首の埋りそうな朽葉色の厚い絨氈が敷き詰めてあろうという豪奢な取り廻し...
久生十蘭 「魔都」
...俺の考えは謎を朽ちさせて忘却させることだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...きれいに染め上がった朽ち葉色の薄物...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...支那では文章は不朽の盛事だ何ぞといふ...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...もうその国の役にも立たなければその職業にも役立たず・強健な子どもを産むのにさえも役立たない・弱り朽ちた肉体の中に生命を持続させるように骨折るだろうとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...朽葉色の直垂衣(ひたたれ)に着かえ...
吉川英治 「親鸞」
...――また庭の隅の小高いところに朽ちかかったような色をして立っている小さい三重の塔も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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ああでもないこうでもない 死に損ない 着火
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