...落葉や朽葉とともにぬかるみになった粘土質の県道を...
有島武郎 「星座」
...銭はなし手はなしで啻に老朽旧友の厄介になるのみ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...名人は不朽である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...猿の腰かけ山の朽木(くちき)に焦色(こげいろ)の菌(きのこ)が一つ生えたのを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...身はたとい武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留めおかまし大和魂の辞世を残し...
高神覚昇 「般若心経講義」
...枯枝(かれえだ)朽葉(くちは)の積もり積もった上に...
豊島与志雄 「夢の卵」
...貼札を禁ずと大きい字が書いてある朽ちはてたきたない土蔵の壁の所を通ってゆくと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...諸行(しょぎょう)無常は浮世のならい某(それがし)の身の老朽(おいく)ち行くは...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...満月が老い、朽ち、衰えて新月となるのではなく、満月が研(と)がれ、磨(みが)かれ、洗われ、練られ、鍛えられつくして、その精髄があの新月の繊々(せんせん)たる色と形とをとって現われるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が預かって置いて貰ってある或る納屋(なや)の中で朽ちつつあるのだ...
堀辰雄 「卜居」
...その時老朽に近いこの校長は...
本庄陸男 「白い壁」
......
三好達治 「朝菜集」
...赤朽葉(くちば)色の汗袗(かざみ)を上にした姿で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしてその老衰の余生をたった一年延ばさんがためにこの輝かしい最期の不朽の記憶を裏切るにいたらなかったことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...『続鉱石集(ぞくこうせきしゅう)』の下の巻に出ている「阿波国不朽(ふきゅう)物語」などはその例で...
柳田国男 「山の人生」
...栗の若木にはまだ朽葉がくつついておちぬ...
横瀬夜雨 「花守」
...自然の腐朽(ふきゅう)にまかせてある...
吉川英治 「大岡越前」
...石は朽ちない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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