...積る朽葉(くちば)につもる雪...
芥川龍之介 「案頭の書」
...万古不朽(ばんこふきう)の洪福(こうふく)を保(たも)つ奇妙不思議(ふしぎ)の天幸なれば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...芳賀博士の不朽の著「國民性十論」の如きは...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...朽ちて倒れた楢(なら)の大木があります...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...これを要するに現今の時代は疎枝朽幹なかば枯死せるの老樹が端なく大風のために吹き折られ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなればこの途上を奔らずんばいかなる俊傑といえどもただ草木と同じく朽ち果つべければなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...何も不運と存じたれも恨み申さずこのままに身は土と朽ち果て候うとも魂(たま)は永(なが)く御側(おんそば)に付き添い――「おとうさま...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...かく老朽しているにもかかわらず新館のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...藍(あい)や鶸(ひわ)や朽葉(くちば)など重(かさな)りあって縞(しま)になった縁をみれば女の子のしめる博多(はかた)の帯を思いだす...
中勘助 「小品四つ」
...四十八歳では短命の方ですが――自己の生命を不朽に残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...然(しか)も竹(たけ)の垣根(かきね)は朽(く)ちて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...草深い山里の破寺(やれでら)でなにも知らさずに朽ちさせてしまうという約束で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...朽木の根っ子につまずいて...
久生十蘭 「肌色の月」
...朽ちくずれた骨の塵がこの樫のうろに残されているお前が……」「地獄はありません」「地獄はない」聖者モリイシャは呆れ果てて精の男を見つめていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...赤朽葉(くちば)色の汗袗(かざみ)を上にした姿で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう老朽といわれても仕方のない年配である...
森下雨村 「五階の窓」
...――雨に朽(く)ちている廂(ひさし)の下に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...半(なか)ば朽(く)ちかけた額堂の欄間(らんま)には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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