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石川啄木 「一握の砂」
...いろいろの境遇を経てついに老朽し...
犬田卯 「一老人」
...朽葉色の蓋(かさ)を反らして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...船人(ふなびと)は時雨(しぐれ)見上げてやりすごし朽船(くちぶね)をめぐりて菜屑(なくず)去り難(がた)な十一月五日 越前三国...
高浜虚子 「六百句」
...土と朽葉(くちば)のにおいがつめたく鼻をついて...
谷譲次 「踊る地平線」
...あれがもう老朽でしかたがないから...
田山花袋 「田舎教師」
...人業に志すのは不朽ならんがためのみ〕...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...陰鬱で、悲しげで、全面老い朽ちて、ひどく黒ずんで、日があたってる時でさえ黒く見える...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...不朽――というほどでなくとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...親柱は朽ち、針金は錆びかつゆるみ、全体が一方に傾いて、横木や踏板も処々落ち失せた、一髪の釣橋……その蜘蛛の古巣を思わす危橋にゆられて、飛沫を揚げて逆巻く本流を横切れば、路は一転して祖母谷の左岸に入る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私見たいな老朽とは違ってね」と答えた...
夏目漱石 「行人」
...あのままで朽(く)ち果つるとは不憫千万(ふびんせんばん)だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...若いものにおりおり顔を見直させるだけで朽ちてゆこうとしている...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...その寓話詩十二巻に依つて不朽の名をとどめてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...板葺(いたぶき)の屋根は朽ち乾いて松毬(まつかさ)のようにはぜ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...骨ばかりの冠木門と朽ちはてた母屋(おもや)の住居は...
吉川英治 「江戸三国志」
...たれの業(わざ)か墨匂(すみにお)わしく「花咲かぬ老い木のさくら朽(く)ちぬとも...
吉川英治 「私本太平記」
...田楽狭間(でんがくはざま)は、この道を真東(まひがし)よな」柴田権六とか林佐渡とかいう重臣たちは、むしろ物見の報告を、非常な惑いと、危惧をもって聞いたので、信長の直感と、その驀進(ばくしん)ぶりを、たって止めたが、信長は肯(き)かず、「卿(けい)ら、老朽の智者ども、この期(ご)になお、何を惑うぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
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