...その外(ほか)は机も...
芥川龍之介 「アグニの神」
...机の引出しさ三つ取ってあらあ...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...僅かに昼夜を弁ずるのみなれば詮方(せんかた)なくて机を退け筆を投げ捨てて嘆息の余りに「ながらふるかひこそなけれ見えずなりし書巻川(ふみまきがは)に猶わたる世は」と詠じたという一節がある...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...同じ机の上でアルミの弁当箱から四角い飯を食っている時にでも...
江戸川乱歩 「接吻」
...編輯者の机のうへでおほかた土瓶敷の役目をしてくれたらしく...
太宰治 「道化の華」
...病院から帰って来ると、直ぐ机に向かう...
外村繁 「澪標」
...鳥居から帰ったら褐色のてんとう虫が机のうえをはっていた...
中勘助 「島守」
...われは二階なる南の六畳に机を置き北の八畳を客間...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...神尾主膳が机竜之助を隠しているとしか思われません...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり机へ向ったが...
夏目漱石 「道草」
...机の角へ右の足を載せて...
夏目漱石 「明暗」
...翌日からみんなと机をならべるのだった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...一時が打った誰もよく眠ったのだろう五万里も先きにある雪崩(なだれ)のような寝息がきこえる二時になっても三時になっても私の机の上は真白いままだ四時が打つと炭籠(すみかご)に炭がなくなる私は雨戸をあけて納屋(なや)へ炭を取りに行く寒くて凍りそうだけれども字を書いている仕事よりも炭をつまんでいる方がはるかに愉しい飼われた鶯(うぐいす)が...
林芙美子 「生活」
...なけりゃ下から貰って来る」七輪を机のわきに持ちこんで食べ終ると...
「海流」
...オ机ノ カゲデネ...
村山籌子 「カハイイ 山羊サン」
...机の向側に夷(えびす)麦酒(ビイル)の空箱が竪(たて)に据えて本箱にしてあることであった...
森鴎外 「二人の友」
...そのまま仏間へ入って経机の上へ菓子の包を供えると...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...書記が机をひかえている...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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