...わざわざ事務机には向わず...
犬田卯 「米」
...操觚(そうこ)に没頭するか読書に耽るかして殆んど机に向かったぎりで家人と世間咄一つせず...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...机の上の本も机の上からにげださないし...
海野十三 「宇宙の迷子」
...書物の堆高く積まれた片隅にある机の方を差した...
海野十三 「深夜の市長」
...そこへ人夫が机や椅子(いす)を運び出しに来る...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...机には血と赤いシェリー酒が流れ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...机の上には真新しい吸取紙を備えておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それからは小さな机をひとつあてがはれてその日その日のおさらひ...
中勘助 「銀の匙」
...机竜之助相馬なにがしの文字であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は父として其泣く兒を賺しながら机の前に坐ることもありました...
長塚節 「教師」
...実験台の片隅(かたすみ)を自分の机とすることも出来るので...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...机の前へ行って見ると...
夏目漱石 「草枕」
...気がかりはわしの机の中……」「やりました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...今机に向つてゐるが...
牧野信一 「極夜の記」
...三田は又大鞄と夜具と机を積んだ荷車の後(あと)を押して引越して來たのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...房二郎は自分の机の前に坐ってから...
山本周五郎 「へちまの木」
...一人机に向つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...万太郎の目がふと白くヒラヒラする机掛けを見ると...
吉川英治 「江戸三国志」
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