...彼の耳朶(みみたぶ)のうしろに貼りつけてある顕微検音器が...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...」「耳朶(みゝたぶ)に怪我をしたものだから...
薄田泣菫 「茶話」
...その幅のある瓜実顔(うりざねがお)の両側に大きな耳朶(みみたぶ)が少し位置高く開いている...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...あのやうなことを――』『あの粗朶を賣つて...
田山花袋 「道綱の母」
...」韃靼人は粗朶を焚火へ投げ入れて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...一朶(だ)の山桜を葉ながらにさしはさみたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼女の耳朶は、上部は普通だが、後部のなかほどが、欠けたように凹み縮れて、下部が醜く反り返っていた...
豊島与志雄 「道化役」
...彼女の指と耳朶とが眼先にちらついて離れないことが四五分も続くようになった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...其時丁度麁朶を滿載した船が白帆を張つて狹い渡し一杯になり相にして...
長塚節 「白甜瓜」
...夜半(やはん)に卯平(うへい)はのつそりと起(お)きて圍爐裏(ゐろり)に麁朶(そだ)を燻(く)べた...
長塚節 「土」
...可愛らしい耳朶に三本の指を持って行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男でも女でも耳朶が赤く匂つて透いて見える時は...
長谷川時雨 「夏の女」
...ぽうッとしかも白粉(しろこ)を吹いたような耳朶(みみたぶ)の愛らしさ...
広津柳浪 「今戸心中」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...だから……あの二人を殺して頂戴な」ぽッとなった源六の耳朶(みみたぶ)へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...耳朶(みみたぶ)までほの紅く染めていたにもかかわらず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一朶(いちだ)の白雲が漂うかのような法然の眉...
吉川英治 「親鸞」
...耳朶(みみたぶ)をつねってちょっと何か考えこむ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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