...阿Qの耳朶の中にも...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...耳朶にRと入墨のある虎御前を見つけて...
海野十三 「深夜の市長」
...彼の耳朶(みみたぶ)のうしろに貼りつけてある顕微検音器が...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...兎のやうな耳朶(みゝたぶ)を拗(ちぎ)れる程引張られるかも知れないて...
薄田泣菫 「茶話」
...」「耳朶(みゝたぶ)に怪我をしたものだから...
薄田泣菫 「茶話」
...門松や輪飾はめんどうくさいので、裏の山からネコシダを五六本折つてきて壺にした、これで十分だ、歯朶を活けて、二年生きのびた新年を迎へたのは妙だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...「餘(よ)つ程(ぽど)待(ま)つてゝか爺(ぢい)は」おつぎは麁朶(そだ)を折(を)り足(た)しながらいつた...
長塚節 「土」
......
長塚節 「土」
...右耳朶(みみたぶ)に小豆(あずき)粒ほどの黒子(ほくろ)あり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私達は若葉の歯朶(しだ)で縁どられたヴェランダに腰を下ろして...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...)雅号だけは麗々と「朶雲」と貰つた...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...ゴムの長靴で朝露を含んだ歯朶を踏みながら私の後を追ふて来た...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...鬼歯朶の葉が二枚...
室生犀星 「故郷を辞す」
...それは世の書籍を骨董視する人々の朶頤(だい)すべき珍羞(ちんしう)であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その顔の両脇に在る赤い薄っペラな耳朶(みみたぶ)をズッと上の方へ動かしたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鵺の住む一朶(だ)の黒雲のなかに...
吉川英治 「私本太平記」
...耳朶(みみたぼ)を赤くして説きだすと...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...持たないでおくれ」耳朶(みみたぶ)を真(ま)っ紅(か)にして...
吉川英治 「松のや露八」
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