...それは即座に耳朶(みみたぶ)をつかむので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...新らしい歯朶(しだ)の葉を被せかけた笊(ざる)がおいてあるのが眼についた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...兎唇の上に右の耳朶がちぎれたのは相当の打撃だけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...旦那が耳朶(みゝたぶ)を引っ張って...
谷崎潤一郎 「幇間」
...誰ひとり立って粗朶をくべに行くだけの元気もない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...私はいつも彼女の薄い素直な耳朶を思い出すのである...
豊島与志雄 「道化役」
...彼女は彼の耳朶を指先でもてあそぶのが好きでした...
豊島与志雄 「土地に還る」
...千朶山房に藏せられたり...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...耳朶にはさんだ巻煙草の吸さしを取つて火をつけながら...
永井荷風 「勲章」
...お品(しな)は麁朶(そだ)を一燻(いとく)べ突(つ)つ込んだ...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は狹(せま)い土間(どま)に掻(か)き集(あつ)めてあつた落葉(おちば)や麁朶(そだ)に火(ひ)を點(つ)けた...
長塚節 「土」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...彼の耳朶(みみ)にふれて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...発為万朶桜...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...歯朶の中から湯の方へ突出している岩影からじっと身をひそめたままこちらを見詰めている信者の頭に気がついた...
横光利一 「馬車」
...それは躑躅と齒朶類である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...元春は耳朶(じだ)を熱していう...
吉川英治 「新書太閤記」
...一朶(だ)の血の霧が...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索