...ことしも亦(また)筑波(つくば)おろしの寒きに琥珀(こはく)に似たる数朶(すうだ)の花をつづりぬ...
芥川龍之介 「臘梅」
...彼の耳朶(みみたぶ)のうしろに貼りつけてある顕微検音器が...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...雨中の水面に祖朶(そだ)をつんだ海苔採り舟が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...耳朶(みみたぶ)まで熱くなった...
太宰治 「善蔵を思う」
...婆さんの左の耳朶(みみたぶ)を...
太宰治 「ろまん燈籠」
...歯朶活けて五十二の春を迎へたお屠蘇は緑平老から...
種田山頭火 「雑記」
...焚火の粗朶を集めに行進!」とサモイレンコが号令をかけた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...耳朶のはじは凍傷で赤くふくらみ...
豊島与志雄 「香奠」
......
長塚節 「土」
...可愛らしい耳朶(みみたぶ)が――...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...福太郎の耳朶(みみたぼ)に這い寄って来た...
夢野久作 「斜坑」
...翁の事業は萬朶の花を開いたやうに榮光に輝き出してゐる...
吉川英治 「折々の記」
...ぐっと智慧をしぼっているところだ」「南蛮国での智慧者ならばあの朶思王(だしおう)だがなあ」「そうだ...
吉川英治 「三国志」
...ここまでの真意を洩らした高氏の紅い耳朶(じだ)やその語気の方だった...
吉川英治 「私本太平記」
...一朶(いちだ)の白雲が漂うかのような法然の眉...
吉川英治 「親鸞」
...熱い耳朶(みみたぶ)へ...
吉川英治 「春の雁」
...空には一朶(だ)の雲もなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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