...月桂(ラウレオ)朱欒(ザボン)の枝繁りあひたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...太陽は黄熟した大きな朱欒(ザボン)のやうにかがやき出した...
薄田泣菫 「独楽園」
...そのなかに白緑の葉をかがやかせてゐるのは朱欒(ザボン)の樹で...
薄田泣菫 「独楽園」
...スバル、白樺、三田文学、劇と詩、朱欒...
種田山頭火 「夜長ノート」
...朱欒(ざぼん)程もある大きなものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そして朱欒(ざぼん)という大きな蜜柑が出来る処さ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...「僕も一度あの朱欒のなってる所を見たい気がするね...
豊島与志雄 「野ざらし」
...かりのすまひにひとしき庫裏なれども猶ほ且かの縁のひろきを憾む朱欒植ゑて庭暖き冬の日の障子に足らずいまは傾きぬ二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...このすばらしい朱欒の出来はどうでございます...
仲村渠 「果物屋の広告文」
...『朱欒』のむかしから親しく君達は私に君達の心を開いて呉れた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...丁度その頃(明治四十四年末)北原白秋の主宰する「ザムボア」(朱欒)が創刊せられた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...また畑の中に立つた夏蜜柑や朱欒(ざぼん)のその青い実のたわわに枝に憩(やす)んでゐる...
三好達治 「測量船」
...『朱欒(ザムボア)』の抒情小曲その他はさしづめ栗の若木の新芽である...
室生犀星 「愛の詩集」
...そこに立っている朱欒(じゃがたら)の樹に縋(すが)り付いて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...朱欒の葉が蓮の池をめぐつて繁つてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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