...つまり、かの女がまだそんなことに進むまでの親しみを持つてゐるものは、札幌にはゐない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...階段を二つのぼったところに「村上時雄(むらかみときお)」と書いた木札のかかった部屋があります...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...)改札口を出て、井伏さんは立ち止り、私の方にくるりと向き直って、こうおっしゃった...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...手に取り上げた一枚の皿と五円札とをつき出すと...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...「札がない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なかには前以て高札を立てて脅(おど)しといて斬る奴なんぞもあるんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...札幌にいなくては...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...札幌市でも、到頭我慢が出来なくなって、円山の天然記念物になっている原始林を伐り払って、市民に薪を供給しようという案が出た...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...真新しい「尋ね人」の高札を建てさせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...名札掛けにかけて下さいませんですか...
林芙美子 「清修館挿話」
...玉井組の札を掛けることも...
火野葦平 「花と龍」
...あまり大きすぎる字で書いてある往来の看板や貼札(びら)と同じように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...軍卒札木合(ジャムカ)の殿様が...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...目白の駅のプラットフォームから犬猫病院の札が出ているの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...眞志屋の鑑札を佩(お)びて維新前まで水戸邸の門を潜つた最後の丹後をまのあたり見て...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...一人々々札を遣るが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...落首の札などは取り捨てているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...五条大橋のほとりへ高札しておいてもらいたいとある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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