...財布から五円札を一枚出して...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...クミチンキと貼札したる薬瓶あり...
石川啄木 「閑天地」
...眼の前に歌留多の札がちらつく...
石川啄木 「鳥影」
...札幌を代表する百姓馬子等の呼び賣り姿を見たい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...――赤札の第一号のカワカミ氏は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...例の「危険! この先に崖がある!」の立札が立っている坂道横町へ曲ったとたんのことであった...
海野十三 「火星兵団」
...番号札の一方の螺旋(ねじ)釘が外れていて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...と手の札束に気がついて愕く...
林不忘 「安重根」
...この像の仕上げのために喜捨を募るという張り札がしてある...
寺田寅彦 「先生への通信」
...昌平橋(しょうへいばし)の袂(たもと)へ高札のように貼って押し立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊庭の表札が出てゐた...
林芙美子 「浮雲」
...三分一年貢においては違乱を止めるとの一札を出して...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...古本屋の引札や温泉宿の広告や...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...札幌あたりの大学の空気の中に何かしらん良く言えば詩的...
三好十郎 「樹氷」
...少女は改札口に竝んでゐる人々の後へ父と一緒に竝んで停つた...
横光利一 「悲しみの代價」
...なにさ納札(のうさつ)の連中ときたら空(す)きがあると人の顔にでもはりかねない...
吉川英治 「江戸三国志」
...福知山松平家の御用札が打ってある...
吉川英治 「剣難女難」
...その者の首を刎(は)ねて、陣中に高札し、足下の冤(えん)をそそぐから、胸をなでてくれ給え」平謝りに謝って、袁術は自分の命惜しさに、前に自分へ向って、兵糧止めを進言した隊中の部将を呼びつけ、理由も告げず縛らせて、「この男です...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??