...門札(かどふだ)を見て...
泉鏡花 「活人形」
...右側にある「第一号実験室」という札の懸っている室の扉をあけて...
海野十三 「地球盗難」
...」明智はさもゆかいそうに、大笑いをしながら、例の千円札を、二十面相の面前で二―三度ヒラヒラさせてから、それを相手の手ににぎらせますと、「ではさようなら...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...「おあつらへは?」と料理札を突きつけたまゝで冷淡に餘所見をして居る...
高濱虚子 「俳諧師」
...今の五十銭昔は半円といつた青い札を一枚ちやんと紙にくるんで出します...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...「何の札だ?」「日が入りかかってるよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...停車場の改札口と向い合った一条(ひとすじ)の路地があって...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...なるほど貸家札がついている...
夏目漱石 「三四郎」
...少しばかりできまりが悪いのですけれども」幽里子は又百円札を一枚...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「御免下さい」「ど――れ」響の音に應ずるやうに、物々しい返事と一緒に戸口の障子を開けたのは、四十五六とも見える青髯の武張つた浪人、門札を見ると、岩根半藏と唐樣(からやう)の四角な文字で書いてあるのも人柄が忍ばれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うちでは表札もよくとられる...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...一時「捕物作家クラブ」の表札を下げておいたが...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...ポケットをさぐって札入れを出している...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...手紙の中からお札が出て来る事は私でも嬉しいもの...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その門に札が一枚打ちつけられていて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...そこの役所の駐在員に読書筆札を教えた嘱託の類だったかもしれない...
柳田国男 「故郷七十年」
...――高札を切り仆して、それを、踏みにじり踏みにじり、果ては、泣けて、自分の身も、高札と共に、地へ泣き仆れそうになった...
吉川英治 「大岡越前」
...読みちがえてはおられぬか」「いいやべつに」「でもあの高札文には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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