...貴方に本音を吐かして見せる...
石川啄木 「道」
...何とかして本音を吐かせようと...
江戸川乱歩 「鬼」
...そうなるとまた佐助の言葉がアヤフヤに思えどちらの云うことが本当やらさっぱり訳が分らなくなり困(こう)じ果てたが佐助以外に相手があろうとも考えられず今となってはきまりが悪いのでわざと反対なことを云うのであろうそのうちには本音を吐(は)くであろうともうそれ以上の詮議(せんぎ)は止(や)めて取敢(とりあ)えず身二(みふた)つになるまで有馬へ湯治(とうじ)にやることにした...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...本音を吐けばその誘惑を心待ちにしていたのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...さりとて本音をはくのは恥(は)ずかしかった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...八」「?」「お栄の二の腕を見てもらいたかったのだよ」銭形平次は到頭本音を吐きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...巴屋の家の方へ泊ってやったものでしょうか」八五郎はようやく本音を吐いたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無意識のうちにまるで本音を隠していて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...誰かに自分の本音を漏らさなかったか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ヒロインが本音を吐くなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...本音を言っても構わなければ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...本音を言えば、招待はまずかったなあ」「でも、アリスは大好きよ」「ああ、当然だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いつも本音を娘に言い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...と本音を吐き、須臾(しばし)を待つ間を、法壇を二り三り、緋の袴して輪に歩行いた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「本音を吐いたな」「それは...
山本周五郎 「新潮記」
...今も坐り直したのは足が疲れたのではなく人が本音を吐くときの身構えだったにちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...秀之進は初めて東湖という人の本音を聞いたと思った...
山本周五郎 「新潮記」
...しかしいちど本音を吐いてしまえば人間案外に胆が据わる...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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