...沢本 俗物の本音を出したな...
有島武郎 「ドモ又の死」
...何とかして本音を吐かせようと...
江戸川乱歩 「鬼」
...ことに本音を、笑ひでごまかす...
太宰治 「道化の華」
...そうなるとまた佐助の言葉がアヤフヤに思えどちらの云うことが本当やらさっぱり訳が分らなくなり困(こう)じ果てたが佐助以外に相手があろうとも考えられず今となってはきまりが悪いのでわざと反対なことを云うのであろうそのうちには本音を吐(は)くであろうともうそれ以上の詮議(せんぎ)は止(や)めて取敢(とりあ)えず身二(みふた)つになるまで有馬へ湯治(とうじ)にやることにした...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...比較的正直に本音を吹くことの出来る位置におかれていたようだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...なぜお鯉さんの方が嘘つきで小山弁護士の方が本音を吐いていると判ったかである...
戸坂潤 「社会時評」
...ごまかさずに本音をお吐きなさい! あなたは利口なかただ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...群集は本音を吐くことができない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本音を吐かせて見たい...
夏目漱石 「行人」
...ただ教師の本音を探り出そうとして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...本音を言っても構わなければ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
......
宮沢賢治 「疾中」
...「本音を吐いたな」「それは...
山本周五郎 「新潮記」
...今も坐り直したのは足が疲れたのではなく人が本音を吐くときの身構えだったにちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...私はいつか貴方から本音をひきだしてみせますよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――いちども本音を吐いたことがない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...本音を吐いて恥しく思います...
吉川英治 「親鸞」
...そして三年目に、本音をはいた...
吉川英治 「源頼朝」
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