...本能的にちょいと顔をしかめながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...体の逞(たくま)しい姉の夫は人一倍痩(や)せ細った僕を本能的に軽蔑(けいべつ)していた...
芥川竜之介 「歯車」
...わたしは本能的にイラ/\して来る...
犬養健 「愚かな父」
...ほとんど本能的に避ける徳性を得ることにある...
大杉栄 「奴隷根性論」
...私の眼が本能的にその方向へ向くと...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...本能的に見破るのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...これから考えても悲哀ということ自身は決していとわしい恐るべきことではなくてかえって多くの人間の自然に本能的に欲求するものであることが推測される...
寺田寅彦 「自由画稿」
...本能的に悲観家である彼らは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吾々が本能的に有する正義感に似ている...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...ただ本能的にふらふらと歩き出したのだ...
豊島与志雄 「道連」
...本能的にまたほとんど機械的に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「おかしいな、全くふりのお客らしいが……出てみよう」ともかくも、一番先にそれを耳にした人に、出て応対をしてみる責めがあると観念して、北原は立って、「新助さんかね」「旅の者でございます、少々尋ねる人があって、これへ入り込みました」「何、たずねる人があって、いまごろ、今時分、ここまでおいでになった……」「御免下さい」北原賢次が土間へ下りて、ありあわせの草履(ぞうり)を突っかけて、戸をあけにかかった時、ふと本能的に、自衛の念にかられないでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...本能的に戰(をのゝ)くのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本能的に、毒舌家の富岡を、ひどいめにあはせてしまひたいやうな、反抗の気が湧(わ)いた...
林芙美子 「浮雲」
...子供は本能的に、華麗さを増しつつある風景の方に向きを変え、恐るべき戦友たちと共に斜面を下った...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...私の視線は本能的に下の方へ向きました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...襲撃した二人が本能的にお互いをちらと見て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...本能的に心がけることは...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
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