...おぬいは不思議にもそれを知ると本能的にはっと思った...
有島武郎 「星座」
...即ち男女の天職は本能的に定められて...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...本能的に平和を好む動物である...
大隈重信 「余が平和主義の立脚点」
...かれらは本能的に町の人間のそれとは別なしきたりに倣い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...本能的に憎むのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...英子は、有吉のことが気にかかりながらも、それを聞くには時機を待つがよいことを、本能的に感じて、と同時に、何だか薄ら淋しく、食事のことを思い出した...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...私には本能的に感じられるのです...
豊島与志雄 「食慾」
...彼は本能的にその反対のものを賛美した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...竜之助の眼は本能的に...
中里介山 「大菩薩峠」
...横井源太郎の手は、殆んど本能的に、蠅の浮んでゐない方の盃に伸びましたが、何の氣なしに、フト擧げた眼に、打越金彌の顏が映ると、その青白い顏に、ほんの一瞬、冷たい笑が浮んだやうに見えたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の視線は本能的に熱心にその兄の顔の方に向けられた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...本能的に直感して居る女性の方が...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...お常は本能的に無縁坂の女だと云うことを暁(さと)っていたのである...
森鴎外 「雁」
...本能的に哀れを感じたらしい...
山本周五郎 「ちゃん」
...けれども、本能的に、かよが自分の味方でないということは直感できた...
山本周五郎 「風流太平記」
...こんな場合本能的に...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...本能的に走り寄った...
吉川英治 「大岡越前」
...トロとしかけては本能的にすぐ筋肉が目をさます...
吉川英治 「私本太平記」
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