...栄介たちは本能的に察知していた...
梅崎春生 「狂い凧」
...それは母に教えられたことなどが本能的に出て来るのだと思う...
高村光太郎 「回想録」
...本能的に恥しく思ったせいか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吾々が本能的に有する正義感に似ている...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...そして殆んど本能的に幾つもの空咳が為された...
豊島与志雄 「生あらば」
...で彼は本能的にそれを脱しようとして眼を開いた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...そして、本能的に、短刀をすてて月丸へ、獅噛みついてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...本能的にお雪の駕籠を追いかけて走りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...野獣のように本能的になった下層の移民達が到る所の物陰に隠れて...
牧逸馬 「運命のSOS」
...でもこれは本能的につよいものであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本能的にすることです...
三好十郎 「歩くこと」
...軍人になるのを本能的に嫌つて父親を悲しませるようになつたのも...
三好十郎 「肌の匂い」
...利章等は只殆(ほとん)ど本能的に形勢の變じて行くのを感ずるだけである...
森鴎外 「栗山大膳」
...本能的に分かつたかも知れない...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...もう帰って来ないということを本能的に気づいているのではないか...
山本周五郎 「つばくろ」
...本能的に用心深い足取りで...
夢野久作 「白菊」
...自分が落ちぶれたからといつて一層蔑まれる筈はないと彼女は本能的にさう思つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...本能的にそれの容易であるうちはその事の重要さに氣がつかないし...
吉川英治 「折々の記」
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