...この本能的に対しておぼろげながらも推察の出来ない社会は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かれらは本能的に町の人間のそれとは別なしきたりに倣い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...本能的にすくんだ彼女をしめつけて...
武田麟太郎 「一の酉」
...犠牲者が本能的に身を退くようにするので...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...本能的に防禦でもするように脚を折りまげて...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...時に応じて本能的に不用意にも露出しようとしないではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...身体のどこかが本能的に感知するものだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それが本能的に持っている自由なるものが次第に引離されてきた情勢が...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...私はただ本能的に嫌悪します...
豊島与志雄 「道標」
...それから殆んど本能的に...
豊島与志雄 「人の国」
...そして、本能的に、短刀をすてて月丸へ、獅噛みついてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...本能的にこの世に向って助けを求める声だと聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おかしいな、全くふりのお客らしいが……出てみよう」ともかくも、一番先にそれを耳にした人に、出て応対をしてみる責めがあると観念して、北原は立って、「新助さんかね」「旅の者でございます、少々尋ねる人があって、これへ入り込みました」「何、たずねる人があって、いまごろ、今時分、ここまでおいでになった……」「御免下さい」北原賢次が土間へ下りて、ありあわせの草履(ぞうり)を突っかけて、戸をあけにかかった時、ふと本能的に、自衛の念にかられないでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてすぐに、しまったと思いながら、本能的に、卑怯な奴隷のように彼女の顔を見た...
平林初之輔 「秘密」
...本能的に夢を見ようとする少年と...
堀辰雄 「菜穂子」
...敵がおそろしく強いことを本能的に感じて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...本能的に小さな紙包みをこしらえてはお銭を包み...
正岡容 「小説 圓朝」
...本能的にそのことを知っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
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