...白張(しらは)りの提灯(ちやうちん)を一本立てて原の中に据(す)ゑて置くと云ふ話だつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...そこの本立てに立ててあった原価計算簿を取出し...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...一枚帆のマストを二本立てられるようになった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...葉巻を五本立ててカンガルーの跳んでる恰好をこしらえる様子がありありと眼に見えるような気がしますわ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...本箱の上に釘(くぎ)を二本立ててその間にわずかに三寸四角ぐらいの紙を張ったのがスクリーンである...
寺田寅彦 「映画時代」
...ただ門柱を二本立てたに等しい...
豊島与志雄 「文学以前」
...竹の柱を三本立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...夕方表へ笹を三本立てゝ上の所を一つに結ぶ...
長塚節 「十日間」
...高さ一フートの柱を八十本立て...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...僕の日本避暑地めぐりといふ四本立てとし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そこには幟一本立てられていなかった...
正岡容 「寄席」
...又三郎はいよいよ面白そうに指を一本立てながら「それから? それから? ええ? それから...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...教科書が青銅のピイタア・パンの本立てで挾まれた背をこちらへ向けて机の上に並んでいる...
「海流」
...小さい本箱が(二本立て)一つあるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...初め二本立ての予定が三本立てになったもんですから...
三好十郎 「好日」
...その内に又二本立てで公演すると言った折が有れば...
三好十郎 「好日」
...古い材木の柱を四本立て...
山本周五郎 「季節のない街」
...こんどは指を三本立ててみせた...
山本周五郎 「失蝶記」
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