...それは本然のことだと思います...
...彼女は本然の美しさを持っています...
...彼は本然に向いていると思います...
...彼女の言動は本然さを感じさせます...
...私たちは本然の親子であり、愛し合っています...
...〔譯〕本然(ほんぜん)の眞己(しんこ)有り...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...少くとも自覺と本然との矛盾に就いて深き悲哀なきを得まい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あなたのお調べになつた事がます/\その売淫制度と云ふものが男子の本然の要求を満たすために存在するものだと云ふことを完全に証拠だてます「女子の拘束の度に比例して売淫が盛んになる」と云ふ事実が...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...何等の拘束なき自由を主張し自己本然の声――それが生の最大宝庫なる男子に対する愛にせよ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...○本然の自己に帰つて落ちついた安らかさ...
種田山頭火 「其中日記」
...「あれはじつに人間の本然に悖(もと)ったことですね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...むしろ日常身辺の自分に最も親しい物質の世界の事柄を深く注目し静かに観察してその事柄の真相をつき止めようという人間本然の傾向を助長し発育させるのが第一の近道であろう...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...本能とは人性本然の要求是也と...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...また本然の瞑想にかえって...
中里介山 「大菩薩峠」
...教育を本然の姿に戻すこともできるようになる...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...一の本然的(ほんぜんてき)な...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それは主體が自らの力を恃みわが本然の姿である眞の有限性を脱却し...
波多野精一 「時と永遠」
...好い気を捨てて本然に生度いと思う...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...本然的な芸術における産業別ではないか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...それが一番自然な本然の状態であるということであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...即ち本然の様から離れた姿を指すのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「いま孟達が本然の心に立ちかえって...
吉川英治 「三国志」
...史家はなぜもっと深く行為の底を流れている本然(ほんねん)の血液を観(み)てやろうとはしないのか...
吉川英治 「新書太閤記」
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