...それは本然のことだと思います...
...彼女は本然の美しさを持っています...
...彼は本然に向いていると思います...
...彼女の言動は本然さを感じさせます...
...私たちは本然の親子であり、愛し合っています...
...また子供の本然的な發育を保護することが出來ると思ふ...
有島武郎 「子供の世界」
...あなたのお調べになつた事がます/\その売淫制度と云ふものが男子の本然の要求を満たすために存在するものだと云ふことを完全に証拠だてます「女子の拘束の度に比例して売淫が盛んになる」と云ふ事実が...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...いかにも本然の理と被存(ぞんぜられ)候...
太宰治 「不審庵」
...○無理のない生活、悔のない生活、本然の生活...
種田山頭火 「其中日記」
...私たちはこれを契機として本然に立ちかへらなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...死によらずんばこれ等何千万年の惰性を打砕して本然の微分流動に放化し...
辻潤 「錯覚自我説」
...他方に於て権力行使の範囲を限定して警察本然の機能を強力化する所以になるということだ...
戸坂潤 「社会時評」
...こうした方向にこそ警察本来の本然の有用性が横たわっているということを物語っている...
戸坂潤 「社会時評」
...かうした詩の本然の形式が見出せない...
萩原朔太郎 「青猫」
...日本語の本然的な発想であったのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...本然の姿とは、主體が自ら固有の力によつて實現する存在の仕方をいふのでなく、自己が全く無に歸し彼方より與へられるものによつて充さるべき空虚なる器となることをいふのである...
波多野精一 「時と永遠」
...ある本然(ほんねん)の同情をもつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...婦人が性の本然として生殖の任務をもっているということと...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...好い気を捨てて本然に生度いと思う...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...日を追うて君自身本然の愛と啼泣と情念の発露とが激しくなつた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...その本然の約束というべきものよりも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...自らの本然世界にしばし帰つたのである...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...また本然の自己に立ち返ろうとする意志ともなっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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