...彼女はオリンピックでの出場も果たしたが、金メダル獲得が本望だった...
...あの人は自分の息子にサラリーマンとして活躍して欲しかったが、息子が俳優になったのは本望ではなかった...
...父の晩年は家族に見捨てられ、孤独だったが、自分の選んだ道を貫くことが本望だったと語っていた...
...会社の経営者は利益最大化が本望だが、社員たちはそのために犠牲になっていることに怒りを感じている...
...時間に追われているが、出来るだけキレイに仕上げることが僕の本望だ...
...笑われる方が本望ですと云うた...
芥川龍之介 「俊寛」
...寧ろ私は本望なのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...弟の為めにも本望と思つて止まないのでございます...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...微かに笑いながら「勇士は馬前の討死を本望と致しますからには...
直木三十五 「南国太平記」
...その隙(すき)をねらって飛び出して本望を遂げてしまうという例もずいぶんあることですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この上もない本望とした...
夏目漱石 「それから」
...お前さんの本望が遂げられそうよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかし、この秘密島を根拠地にして、最後の一分まで奮戦することは、帝国海軍の軍人として、本望ではないか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...でもこのおませな子供によけいな事を訊(き)いて不安にさせるのは本望じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...わたしは本望ぢやよ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...おかあさんの半分もいい子になれたら本望ですわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...本望をとげたことを泣くのではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……商人としてこの大切な時勢のお役にたつことができれば本望だ...
山本周五郎 「新潮記」
...御辞任?……」「これでおまえも本望だろう」「とんでもないことを仰しゃる」半之助は眼をまるくした...
山本周五郎 「半之助祝言」
...はっはっはっ」「おかげ様で本望を遂げまして……」と志村のぶ子が相槌を打った...
夢野久作 「暗黒公使」
...むなしく中軍におるは本望ではありません...
吉川英治 「三国志」
...ご本望じゃあるまいか」「そねむのは...
吉川英治 「親鸞」
...自身の本望はとげたにしても寝ざめのよくない心地がする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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