...本当に、あなたには、商売を離れて尽して下さった...
太宰治 「きりぎりす」
...須磨子のことも本当に考へてやるべきであつたと思ふ...
田山録弥 「須磨子の死」
...本当になんという幸福でしょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...ひょっとすると本当に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...又その非人間的な枯淡さが本当に気に入らないのではなくて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「本当にね」と趣味に適(かな)わない不得要領の言葉を使った...
夏目漱石 「それから」
...叔母さんは本当に来ない前から来た後(あと)と同じように真面目だったのさ」「そりゃ僕だって伺わないでも承知しています」「ところがさ...
夏目漱石 「明暗」
...お前は本当に俺の話を聴いてくれる気があるかえ」「大ありよ八さん...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おつかれさま、本当に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「本当に私にはもったいない位に好いお父様でした...
堀辰雄 「楡の家」
...私は本当に他出という表現で云われている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あなたはですから本当にそう可訝(けげん)そうになさらないでよいのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本当に隅から隅まで妻なら妻を好くことが出来ることは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本当にありがたいとよろこんで居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本当に心(しん)から健康におなりなすったのではないのですからね」と...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「本当にわかったのか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...将来の史学家はイヤでもこの方を本当にしなければなるまいて」「そうするとその絵巻物はトテモ貴重な参考史料なんですね」「貴重などころの騒ぎじゃない……ところで話はすこし前に帰るが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...本当に勘が何もかも引き受けよったんやないか...
横光利一 「南北」
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