...本式に始めればここから湯を引いた立派な浴場が出来る...
石川欣一 「可愛い山」
...十二月二十三日の晩から本式に降り出して翌日も終日雪...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...――いよいよ本式に...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...いよいよ本式にカンヴァスに筆を取り始めてからも...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...だからブック・レヴューを本式にやると...
戸坂潤 「読書法」
...本式にそれを受取ることのできないのは勿論(もちろん)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...お松の字はお家流(いえりゅう)から世尊寺様(せそんじよう)を本式に稽古しているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...本式に貝鍋料理の物理的および化学的の研究をしてみたいと思っている...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...ためしだなんて」「それじゃ本式に」「本式にゃなおできませんわ」「それじゃ...
夏目漱石 「野分」
...本式に云えば十人が十人ながらほぼ同じ経験を...
夏目漱石 「明暗」
...本式に音楽修業にいそしむことが出来たのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...父親やその仲間のいるところで本式に踊らして見せたので...
長谷川時雨 「市川九女八」
...れいの凝性(こりしょう)で本式に腰蓑一つになって丈一の継竿(つぎざお)をうち振りうち振り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その上に雨は本式に降り出したので...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...そのときすこし念を入れて本式に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしは言葉というものをついぞ本式には学んだことがないのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本式にピッタリと板を打付けた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...礼儀も日本式に倣(なら)ってする...
吉川英治 「新書太閤記」
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