...いよいよ本式に暗くなりかけて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...……ふと眼がさめて見たら十時半だつた、本式に寝て、二度目の眼がさめたのが四時、それからそれへ...
種田山頭火 「行乞記」
...なんだかいよいよ本式になって来たと思うと少し気味の悪いような気もしてすぐには手をつけられなかった...
寺田寅彦 「自画像」
...こちらは本式に構えるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男が、本式に、伊賀や甲賀の流れを汲んでいるということは聞かないが、野郎、やっぱり、その道にかけては天性で、身体を実物以上に平べったく見せることは、心得ているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...本式に印刷をした立派な同人雑誌を出していた...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...いざ本式に彼女の口から本当のところを聞いて見ようとすると...
夏目漱石 「行人」
...本式に音楽修業にいそしむことが出来たのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...本式に奮戦するのは...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...「アッ!」と私は早くも本式に落胆した...
松永延造 「職工と微笑」
...チャンとした医者で本式に診てもらった方がいいと思いますがねえ...
三好十郎 「冒した者」
...本式にすれば水一杯と牛乳一杯とクリーム一杯とを鍋の中で沸かして塩と胡椒(こしょう)とバターとを入れて米利堅粉(めりけんこ)を水で溶いてそれへ入れてかけ汁を拵(こしら)える...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に製造させればもっと手綺麗(てぎれい)に出来るけれども間に合せだから武力屋(ぶりきや)へ頼んで普通の鉄板で張らせた...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に臣節をつくさなければならないのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「ぼくはこれから本式に飲むんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...礼儀も日本式に倣(なら)ってする...
吉川英治 「新書太閤記」
...仮名手本式に十三段にわけて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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