...今日本式に舞うて見せて貰おう思うて」「悦子も廿一日は行かれへんねん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度は本式に問いかけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...大抵新聞小説などは赤本式に売り飛ばしてしまったらしい...
中里介山 「生前身後の事」
...もう今頃行つたつてちやんと本式に釘づけにしちまつてあらアな...
長與善郎 「青銅の基督」
...七「例の一件」が本式に岡田の口から持ち出されたのはその晩の事であった...
夏目漱石 「行人」
...なるほど」本式に感服している叔父の顔を...
夏目漱石 「明暗」
...れいの凝性(こりしょう)で本式に腰蓑一つになって丈一の継竿(つぎざお)をうち振りうち振り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一と通り本式にやらせて検閲するのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...本式にするとソボロ俎板(まないた)といって立目(たてめ)の俎板で肉を細(こまか)く截(き)るが此方にその俎板がない...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に製造させればもっと手綺麗(てぎれい)に出来るけれども間に合せだから武力屋(ぶりきや)へ頼んで普通の鉄板で張らせた...
村井弦斎 「食道楽」
...「私は森なんぞと違って蘭方を本式にやって来たんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「本式にやってもらうより...
山本周五郎 「さぶ」
...来年の春になったら本式にやり直すとして...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...これは本式に汽缶を据え付けて各種の洋花を仕立てた...
山本笑月 「明治世相百話」
...いずれ帰ってから本式に計算した書類を差出しますが……」と説明しながら犬田博士はポケットから小さな巻尺を取出して...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...そんな遊びが本式に大ピラで出来ると思うと...
夢野久作 「支那米の袋」
...その機能を本式に使って...
夢野久作 「暗黒公使」
...本式にピッタリと板を打付けた...
夢野久作 「爆弾太平記」
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