...その枕(まくら)もとには三鞭酒(シャンペン)のびんが本式に氷の中につけてあって...
有島武郎 「或る女」
...本式になったらしい...
大阪圭吉 「香水紳士」
...鉱山主も本式に身を入れ出しました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...しかして英語子音の「文字」の中で日本式にないものはかりに後者のどれかで「置換」する...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...今度は本式に問いかけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それから出版が本式に玄人(くろうと)の手にかかったのである...
中里介山 「生前身後の事」
...今度は本式に名古屋を出立することに決めてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年の半分も本式に身を入れることはないが...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...いよいよ本式に書き始めなければならないと思い出した...
夏目漱石 「こころ」
...「いよー本式にやるのか次には拍手の請求とおいでなさるだろう」と迷亭は独りで騒ぎ立てる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これからその招待に行くんだ……本式にやれば...
久生十蘭 「黄泉から」
...そこだけは日本式になっている六畳に腹這いになって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一と通り本式にやらせて検閲するのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何でも全集と名づけて一円本式にすれば...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...本式にすれば清い布巾(ふきん)へ米利堅粉(めりけんこ)を振撒(ふりま)いてそれで肉をよく包んで湯の中へ入れます...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に臣節をつくさなければならないのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな遊びが本式に大ピラで出来ると思うと...
夢野久作 「支那米の袋」
...日本式に胸襟を披き合ふことをしてゐたさうであるが...
吉川英治 「折々の記」
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