...その枕(まくら)もとには三鞭酒(シャンペン)のびんが本式に氷の中につけてあって...
有島武郎 「或る女」
...いよいよ本式に発狂すると...
石川欣一 「可愛い山」
...二マイルにして登りはいよいよ本式になり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...いよいよこれは一大事と怪塔王を本式に討伐することになりました...
海野十三 「怪塔王」
...いよいよ本式にカンヴァスに筆を取り始めてからも...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...大抵新聞小説などは赤本式に売り飛ばしてしまったらしい...
中里介山 「生前身後の事」
...その時に能登守は銃を本式に構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年の半分も本式に身を入れることはないが...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...本式に印刷をした立派な同人雑誌を出していた...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...七「例の一件」が本式に岡田の口から持ち出されたのはその晩の事であった...
夏目漱石 「行人」
...いざ本式に彼女の口から本当のところを聞いて見ようとすると...
夏目漱石 「行人」
...「いよー本式にやるのか次には拍手の請求とおいでなさるだろう」と迷亭は独りで騒ぎ立てる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...……今度こそ本式に端坐しなおすと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そこだけは日本式になっている六畳に腹這いになって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...発声法はG劇団にいる頃に本式に習ってあるだけどレヴュ小屋の踊りや唄は...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...本式にすると手数も随分かかるが非常に美味(うま)いものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...わたしは言葉というものをついぞ本式には学んだことがないのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな遊びが本式に大ピラで出来ると思うと...
夢野久作 「支那米の袋」
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