...いよいよ本式に暗くなりかけて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それからやがて本式に稲架(はぜ)にかけ並べられる...
高村光太郎 「山の秋」
...なんだかいよいよ本式になって来たと思うと少し気味の悪いような気もしてすぐには手をつけられなかった...
寺田寅彦 「自画像」
...いよいよ本式にカンヴァスに筆を取り始めてからも...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...しかしこれも本式に研究してみなければよくはわからない...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...事によるとそれが本式になるのではないかと思った...
徳田秋声 「仮装人物」
...抑(そもそ)も余が演劇に本式に関係を持ち出したのはたしか二十四五歳の時...
中里介山 「生前身後の事」
...今度は本式に足を洗いにかかる途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらは本式に構えるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男が、本式に、伊賀や甲賀の流れを汲んでいるということは聞かないが、野郎、やっぱり、その道にかけては天性で、身体を実物以上に平べったく見せることは、心得ているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「結構にござんす、それじゃあひとつ、盆ゴザを張って、本式に稽古をつけてごらんに入れやしょう、いいでござんすか」「相手に取って不足ではあるが、拙者が君の向うを張るから、本式に、稽古と思わず勝負のつもりで、一つやってみてくれ給え、つまり、君が丁方となり、拙者が半方となる、では、君が半方を張り、拙者が丁と張るから、一番、委細のところを見せてもらいたい」「ようがす、そのつもりで、手ほどきから御教授を致しましょう」と言って、がんりきは、座を立ち上ると、盆ゴザの中央のところへ、前に言った通り南向きにどっかと坐り込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...本式に貝鍋料理の物理的および化学的の研究をしてみたいと思っている...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...本式にするとソボロ俎板(まないた)といって立目(たてめ)の俎板で肉を細(こまか)く截(き)るが此方にその俎板がない...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に製造させればもっと手綺麗(てぎれい)に出来るけれども間に合せだから武力屋(ぶりきや)へ頼んで普通の鉄板で張らせた...
村井弦斎 「食道楽」
...本式に文学の研究に精進する者というと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本式に臣節をつくさなければならないのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「私は森なんぞと違って蘭方を本式にやって来たんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「ぼくはこれから本式に飲むんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
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