...鶴彌殺しの犯人容疑者として本式に拘引された...
海野十三 「地獄の使者」
...――いよいよ本式に...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...自分の邸内に窯(かま)を造って専門の職人を雇い込んで本式にやっている...
寺田寅彦 「柿の種」
...予審が決定しただけでまだ本式には確定していない犯行事実をば...
戸坂潤 「社会時評」
...これは本式に寝台に横たわっているとはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらは本式に構えるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この実験を本式に始めることになった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...ためしだなんて」「それじゃ本式に」「本式にゃなおできませんわ」「それじゃ...
夏目漱石 「野分」
...まあ本式に癒るようになるんです」津田は黙って点頭(うなず)いた...
夏目漱石 「明暗」
...「いよー本式にやるのか次には拍手の請求とおいでなさるだろう」と迷亭は独りで騒ぎ立てる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...協議が本式にきまったのかもしれなかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...本式に乾杯することになった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...どうで、洞海湾の石炭荷役は、若松港が主(おも)じゃけ、仕事師は、若松に住んどらんと、本式にならん...
火野葦平 「花と龍」
...その上に雨は本式に降り出したので...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...本式にすると手数も随分かかるが非常に美味(うま)いものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...いずれ帰ってから本式に計算した書類を差出しますが……」と説明しながら犬田博士はポケットから小さな巻尺を取出して...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...日本式に胸襟を披き合ふことをしてゐたさうであるが...
吉川英治 「折々の記」
...礼儀も日本式に倣(なら)ってする...
吉川英治 「新書太閤記」
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