...厩橋(うまやばし)向うの本宅を抜けて来る事も稀ではなかった...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...父の本宅へ忍びこみました...
芥川龍之介 「報恩記」
...それが倉地の本宅に運ばれるものだといって知らせた...
有島武郎 「或る女」
...本宅の主人へ電報を...
泉鏡花 「悪獣篇」
...本宅は人手にわたり...
心猿 「露伴忌」
...ほんまは本宅の方いお知らせせないきまへんねんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...入れ替らせて本宅で使うことにした...
徳田秋声 「足迹」
...箱崎町(はこざきちょう)の本宅へ還(かえ)る若林を送って...
徳田秋声 「縮図」
...松金の本宅から使いの者が来た...
戸田豊子 「鋳物工場」
...本宅が火事に逢ったものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ...
中里介山 「大菩薩峠」
...また忙がわしく本宅へ引込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋上と橋下とは彼等にとって本宅と別邸との相違だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...本宅の手代で久吉というのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本宅は三番町の何処やらにて表札を見ればむむあの人の家かと合点のゆくほどの身分...
樋口一葉 「うつせみ」
...自動車の小さな修理工場とガレージのついたランドリュの本宅があって...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...御本宅へお帰りになったというのにまだお召換えもなさらずに」岩井は今までハッチソンが掛けていた椅子に腰をおろすと...
久生十蘭 「魔都」
...あの水瓶(すゐびん)はもう疾(と)つくに君の本宅の方へ届けて置いた...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
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