...本宅の方でもいうやろし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...猪野はこの町の閑静な住宅地に三年ほど前に新築した本宅があり...
徳田秋声 「縮図」
...箱崎町(はこざきちょう)の本宅へ還(かえ)る若林を送って...
徳田秋声 「縮図」
...本宅を芝桜川町(しばさくらがわちょう)に構えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...御本宅の方から頼まれてお犬を拝見に上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく人が騒ぎ出して火消が駈けつけた時分には、土蔵も、本宅も、大半は焼けて手のつけようがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...また忙がわしく本宅へ引込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋上と橋下とは彼等にとって本宅と別邸との相違だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...本宅の外に、納屋二棟、庭園二つ、果樹園二つを包容したといわれるだけあって、大きな屋敷である...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...堀留(ほりどめ)の本宅に置くわけにも行かず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何でも妾腹(せうふく)で御本宅がやかましいとかで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本宅へ入つて下女代りに働いてゐたんださうですよ」ガラツ八はすつかりお仲贔屓(びいき)になつた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本宅へ入って下女代りに働いていたんだそうですよ」ガラッ八はすっかりお仲贔屓(びいき)になった様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...既に神田鎌倉町の本宅には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岩井の旦那は御本宅へ引上げるし...
久生十蘭 「魔都」
...大磯に別莊を有つてゐる松本男爵の東京の本宅に小間使奉公をしてゐるうち...
正宗白鳥 「玉の輿」
...本宅では殆ど寝泊りをするということがない...
矢田津世子 「女心拾遺」
...諏訪山裏の本宅の白髪婆(しらがばばあ)のところへ帰った...
夢野久作 「ココナットの実」
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