...本宅の主人へ電報を...
泉鏡花 「悪獣篇」
...御本宅で、お嬢さんがまだ生れない内から勤めてゐた...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...予(あらかじ)め本宅の方の掃除から...
大阪圭吉 「花束の虫」
...主婦さんは昨夜(ゆうべ)直に本宅へ電報を打つて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...ほんまは本宅の方いお知らせせないきまへんねんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...箱崎町(はこざきちょう)の本宅へ還(かえ)る若林を送って...
徳田秋声 「縮図」
...うっちゃっておいた本宅の方へ...
徳田秋声 「爛」
...それから本宅に往った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の本宅へ帰って眠るというわけではないにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...本宅、つまりは普通蕃屋と呼ばれる小舎は、謂(い)うところの蕃社に在って、部落を形づくっている...
中村地平 「霧の蕃社」
...本宅の外に、納屋二棟、庭園二つ、果樹園二つを包容したといわれるだけあって、大きな屋敷である...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...堀留(ほりどめ)の本宅に置くわけにも行かず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...既に神田鎌倉町の本宅には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして又御本宅の御取込とは御噂の有た奧樣の御妹子が御方附になるの...
長谷川時雨 「うづみ火」
...御本宅へお帰りになったというのにまだお召換えもなさらずに」岩井は今までハッチソンが掛けていた椅子に腰をおろすと...
久生十蘭 「魔都」
...すると酒屋はたちまちカイロ団長の本宅にかわりました...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...小樽の本宅に廻って来たA記者の報告によって...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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