...私は御本宅の御新造が...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...一寸見には妾の八人も置く富豪の御本宅かと思はれた縣廳は...
石川啄木 「葬列」
...本宅の主人へ電報を...
泉鏡花 「悪獣篇」
...予(あらかじ)め本宅の方の掃除から...
大阪圭吉 「花束の虫」
...ついで東海堂主人の本宅に招ぜらる...
高浜虚子 「五百五十句」
...ほんまは本宅の方いお知らせせないきまへんねんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...箱崎町(はこざきちょう)の本宅へ還(かえ)る若林を送って...
徳田秋声 「縮図」
...松金の本宅から使いの者が来た...
戸田豊子 「鋳物工場」
...元文二年には本宅を改築...
外村繁 「澪標」
...ようやく人が騒ぎ出して火消が駈けつけた時分には、土蔵も、本宅も、大半は焼けて手のつけようがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ...
中里介山 「大菩薩峠」
...駿河台(するがだい)の本宅を売払ってここへ引移ったのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...本宅は三番町の何處やらにて表札を見ればむゝ彼の人の家かと合點のゆくほどの身分...
樋口一葉 「うつせみ」
...なにもかも後の祭りで……御本宅の奥さまとご子息さまが七時三十五分の浜松行にお乗りになったそうですから...
久生十蘭 「肌色の月」
...前者は日暮里に本宅があるから一口に道灌山といい...
久生十蘭 「魔都」
...大磯に別莊を有つてゐる松本男爵の東京の本宅に小間使奉公をしてゐるうち...
正宗白鳥 「玉の輿」
...諏訪山裏の本宅の白髪婆(しらがばばあ)のところへ帰った...
夢野久作 「ココナットの実」
...御本宅の奥様っ」俥(くるま)から降りる婦人のすがたを見ると...
吉川英治 「旗岡巡査」
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